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新しい製品やデザインが、かつて存在したスタイルやトレンドを引用したり、オマージュを捧げる場合に「スローバック」と呼ばれることがある。
ブリクストン(Brixton Motorcycles)の「スローバック・スタイル」は、まさにこの意味。古き良き時代のバイクを現代に蘇らせたようなデザインを踏襲しつつ、最新の技術を融合させたネオクラシックなスタイルが特徴だ。
2018年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でデビューし、現在では125cc、250cc、500cc、1200ccと幅広いラインナップを用意している。
ノーマルでも十分魅力的なブリクストンだが、一歩推し進めてカスタムを施せばその魅力はより一層精彩を放つ。
今回は2023年12月に開催された『Hot Rod CUSTOM SHOW 2023』で展示された車両を紹介しよう!
前後19インチ仕様はクラスを超えた存在感!
フェルスベルク250FT
フラットトラックレーサーにより近づけた前後19インチ仕様となった『フェルスベルク250FT』。
ノーマルとの変更点は前後ホイール、リヤサスペンション、ショートタイプのサイレンサー、外装のペイントと比較的ライトな内容だ。それでいて見た目の印象はノーマルと大きく異なる。
一番のポイントは前後に19インチのホイールを履いていること。
楕円形のオーバルコースで後輪をスライドさせて豪快に駆け抜けるフラットトラックレーサー。そのリアルなフラットトラックレーサーは、安定性を保ちながらスライドコントロール性にも長けていることから前後ともに19インチのホイールを採用している。
本気でフラットトラックを走らずとも、ノーマルのフロント18インチ・リヤ17インチから前後19インチの大径ホイールに変えたことで、250ccクラスとは思えない車格を獲得した。
なお、リヤ19インチホイールへ換装するにあたりノーマルのリヤサスペンションではフェンダー等に干渉するため、リヤサスペンションはYSS製Z-Seriesに変更している。
バイクの上部がギュッとコンパクトにまとまって見えるのは大径になった足回りに加えて、ペイントによる視覚効果も大きい。
タンク中央部分にラメフレーク塗装が施され、タンクの上部と下部がブラックに塗装されることで、よりタンクがコンパクトに見えるというわけ。
ラメフレーク塗装はサイドカウルとシートカウルにも取り入れられ、フラットトラックの本場アメリカのカスタムバイクのような雰囲気になっている。
スタンダードのフェルスベルク250FTとはこんな車両
クラシック・ブリティッシュをイメージするブリクストンのラインナップの中で、カスタム色の強いシリーズが『フェルスベルグ』だ。
フラットトラックレーサーをイメージし、アップライトなポジションに直線基調の燃料タンク、小ぶりなテール周りとシャープなスタイリング。
ワンオフで作られたようなレーシーなスタイルのサイレンサーが最初から装着されているというのも驚きだ!
エンジン型式 | 空冷 4ストローク 単気筒 SOHC 4バルブ |
最高出力 | 12.6kW/7500rpm |
最大トルク | 16.5Nm/6500rpm |
トランスミッション | 5速マニュアル |
点火方式 | ECU |
排気量 | 249cc |
フロントブレーキ | 油圧ディスクブレーキ デイスク径Φ276mm ABS付き |
リアブレーキ | 油圧ディスクブレーキ ディスク径Φ220mm ABS付き |
フロントサスペンション | 倒立テレスコピックフォーク |
リアサスペンション | ツインショックアブソーバー |
フロントタイヤ | 100/90-18 |
リアタイヤ | 120/80-17 |
全長×全幅×全高 | 2050×850×1120(mm) |
シート高 | 750(mm) |
ガソリンタンク容量 | 14.5L |
希望小売価格 | 682,000円(税込) |
ライトカウル&シングルシートのカフェスタイル
クロムウェル1200 CAFE
とかくカスタムモデルというと攻めたデザインになりがちだ。それはそれで魅力的なのだが、長く乗っていると癖が強いだけに飽きが出てきたり、時代の空気感を強く反映しているから年を重ねるとどこか古さを感じてしまう……。
その点、クラシックなスタイルのクロムウェル1200をベースにした『クロムウェル1200 CAFE』は絶妙な塩梅で上品にまとまっている。
まさにメーカーの純正ラインナップに並んでいてもおかしくない仕上がり。
「カフェスタイル」とは、カフェレーサー(Cafe Racer)とも呼ばれ、1950年代から60年代のイギリスの若者がレーシングマシンのようなバイクでカフェに集い「誰が一番速く走れるか」と競い合い、カフェを起点にストリートレースを行ったことが発祥と言われている。低くアグレッシブなセパレートハンドル、レーシーな外観を強調するシングルシートはマストアイテムだ。
クロムウェル1200 CAFEでは、セパレートハンドル、シングルシートに加え、ロケットカウル、アンダーカウルを装備。ホイールにはカバーを装着し、ディッシュホイールのような見た目にチェンジされている。
カスタムをプロデュースしたのは東京都世田谷区に店舗を構える「BEAR SETAGAYA(ベアせたがや)」。国内メーカーはもちろんのこと、ブリクストン、ファンティック、ロイヤルアロイなど様々なブランドを取り扱う。経験、知識が豊富で頼りになるショップだ
スタンダードのクロムウェル1200とはこんな車両
クラシック・レンジの中心となる『クロムウェル』。125/250/1200の3種の排気量がラインナップされ、クロムウェル1200はブリクストンの中で最大排気量のモデルだ。
水冷4サイクル並列2気筒エンジンは108Nmものビッグトルクをわずか3100rpmで発揮。トルク重視のセッティングで、エコとスポーツの2つのライディングモードのうちのスポーツを選べば、目の覚めるような加速とダイナミックな走りを堪能できる。
クルーズコントロールやトラクションコントロールも備え、街中から高速、ワインディングと道を選ばず快適に走りを楽しめるのも美点。
エンジン型式 | 水冷 4ストローク 並列2気筒 SOHC |
最高出力 | 61kW/6550rpm |
最大トルク | 108Nm/3100rpm |
トランスミッション | 6速マニュアル |
点火方式 | ECU |
排気量 | 1222cc |
フロントブレーキ | NISSIN 油圧ダブルディスクブレーキ デイスク径Φ310mm 2ピストンフローティングキャリパー |
リアブレーキ | NISSIN 油圧ディスクブレーキ ディスク径Φ260mm 2ピストンフローティングキャリパー |
ABS | BOSCH 9.1 デュアルチャンネル アンチロックブレーキシステム |
フロントサスペンション | KYB 正立テレスコピックフォーク |
リアサスペンション | KYB アジャスタブル機能付きツインショックアブソーバー |
フロントタイヤ | PIRELLI PHANTOM Sportscomp 110/90R 18 |
リアタイヤ | PIRELLI PHANTO Sportscomp 150/70R 17 |
全長×全幅×全高 | 2180×800×1115(mm) |
シート高 | 800(mm) |
ガソリンタンク容量 | 16L |
希望小売価格 | 1,496,000円(税込) |
オーストリアのバイクブランド・ブリクストン
イギリスらしい古典的な美しさの建築物が残りつつ、有名な音楽ホールでは名だたるアーティストがライブを行うなど、ミュージックカルチャーを代表する場所としても知られているブリクストン地区。
このブリクストン地区からその名称を受けたブリクストン モーターサイクルは、ブリティッシュ・レトロ&モダンをイメージしたオーストリア生まれの新興ブランドだ。スローバック・スタイルをコンセプトとし、クラシックなスタイルに現代的なエッセンスを注入。ただの懐古主義ではない新しい価値観と、モーターサイクルに求められる自由が形となっている。
ブリクストンを扱うモータリスト
モータリストはスクランブラーやフラットトラック、エンデューロモデルといったモデルをラインナップするイタリアンブランドのファンティック、モッズ・カルチャーを象徴するイタリアン・スクーターのランブレッタ、イギリス生まれのクラシックスタイル・スクーターのロイヤルアロイ、MOTO-Eテクノロジーと斬新なデザインが特徴の電動スポーツスクーター FELOといった様々なブランドを取り扱う輸入バイクの販売総代理店だ。
輸入車を購入するにあたって気になるメンテナンスとパーツの供給体制だが、これまでに培ってきた様々なブランドの販売チャネルと自社倉庫で管理する豊富なパーツストックにより、安心してバイクライフを楽しめる体制が整っている。