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PCXで連続5時間の走行実験。尻痛対策アイテムで尻は痛くならないの?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイクで走行しているとお尻が痛くなる。

2から3時間に一回程度は休憩を入れないとおしりが痛くなってしまうのだ。

一度おしりが痛くなってしまうと、休憩して回復しても痛くなるまでの間隔が短くなる。

お尻が痛くなるまでの時間は人によって違うし、乗っているバイクによっても違う。だがそれは確実にやってくるのだ。

筆者の場合、基本的には根性で乗り切ってきた。痛くなってから休憩をしても再び痛くなるまでの間隔が短いので、ならば根性で家まで走れ!とばかりだ。

だが近年、様々なメーカーからバイクのお尻痛み対策グッズが販売されている。有名な製品はSNSでもレビューや口コミが投稿されているようだ。

目次

バイク3Dエアクッション

先日クラウドファンディングサイトを見ていた際にバイク3Dエアクッションなる製品を発見した。初見である。

早速実行者に製品をお借りできないか打診したところ、了承頂いたので実際に試してみたいと思う。

届いた製品は真空パックされていて驚くほど小さい。大きめのスマートフォン二個分ぐらいだ。

内容品
本体・バンド×2・ポンプ

内容は本体の他にエアーを入れるためのポンプ、シートに固定するためのバンドが2本。

ポンプでエアーを入れてみる

本体にはバルブがついているので、逆時計回りに回して開閉し、付属のポンプを差し込む。

ゴム製のホースはきつめなので少し力を入れる必要がある。エア漏れしては困るのできついぐらいでちょうどいい。

ポンプを押す力は弱くて大丈夫だ。女性でも問題ない。大体3~5分ぐらいシュッシュすればパンパンになる。

膨らんだ形がこちら。頑丈な素材なので簡単に穴があくことはないので安心。

車体に装着する

今回はPCXに装着したが、シートが鍵で開閉できるので脱着は1分。

バンドはよく伸びるので取り付けは簡単。クロスして取り付けする形だ。

走ってみる

神奈川県川崎市の筆者の自宅から小田原までのルートを走行してみる。片道2時間半程度。往復5時間を想定した。

トリップメーターをリセットし給油してから走り出してみたが総走行距離は141.3kmとなった。

目的?目的は晩酌のつまみ購入である。

クッション無しの状態で尻が痛くなるまでのタイムは?

前述したように「尻が痛くなるまでの時間」は乗っている人とバイクによって異なる。

尻痛テスト前日に、PCXの試乗インプレッションロケをしていたので、尻が痛くなるまでの時間を計測してみた。

約2時間だ。「2時間?軟弱者め?」と思う方もいるかもしれない。すまない。それが現実なのだ。

だが筆者は昭和の男だ。痛くなっても我慢するのだ。我慢して走るのだ。

2時間半後の尻の痛みは?

小田原港までエンドレスに走行してみた。走行距離は70km程度だ。

前日のロケで尻にダメージを受けていたが、2時間半を過ぎても痛くなることはなく多少痺れを感じる程度。

尻の痛みよりお腹が空いた。魅力的な海鮮食堂が多数存在する小田原漁港。

だが休憩してしまっては検証にならない、10分ほど買い物をしたらすぐに出発した。

戦利品はこちら

ちなみに小田原港で購入した戦利品はこちらだ。

以前居酒屋で食していらい、味の虜になった「梅水晶」である。通販以外で購入できるところを探したが神奈川県内では小田原漁港以外に見つけることができなかった。

5時間141.3km走った後の尻の状況は?

9時に自宅を出発し14時過ぎに戻ってくることができた。総距離は141.3kmだ。

PCXの燃費が47.3km/Lだったことや燃料系のメモリが9メモリ中3個しか減っていないことにも驚きだが、なんと5時間走っても尻が痛くてバイクから降りたいと思う事がなかったのだ。

筆者は昭和の男だ。痛くとも我慢する。我慢するが痛いものは痛いのだ。通常5時間もバイクに乗っていれば頭の中は「尻が痛い」しかなくなる。

ところがバイク3Dエアクッションを装着してみたところ嘘のように痛みがない。

バイク走行による尻の痛み対策品は色々出ており、眉唾物だと思っていたが認めざるえない。

他の製品も試してみたくなるが、5時間の下道連続走行は尻が耐えられても空腹は辛いし、疲れがたまるのでしばらくは遠慮しておこうと思う。

そのほかに感じたこと

尻の下を風が通る

いくつものツブツブで尻を支える形になるが、走行風が隙間を通ることがある。厚い生地のズボンを履いていたら分からないかもしれないが、なかなかに爽快である。夏場は涼して良いのではないだろうか。

少し足つきが悪くなる

感覚にして0.5cm~1cm程度だろうか。多少足つきが悪くなる。

PCXは軽量でシート高も気になるわけではなかったが、もともと足つきに不安があるバイクで使う場合には気を付けた方がいいだろう。

プリロードの調整機構が採用されているバイクの場合には調整したり、バイク用の厚底ブーツなどを使ってもいいかもしれない。

操作性は変わらない

積極的に体重移動するスポーツライディングではわからないが、一般道を走るツーリング程度であれば操作性は変わらないように感じた。

尻を動かして積極的に荷重移動するスポーツライディングでは使い勝手が悪いかもしれないが、そもそも長距離ツーリング用のアイテムなので問題ないだろう。

脱着が簡単なので一つ持っておいてもいいかも

今回製品はお借りしたものなので自宅に帰った後に空気を抜いたが、そのまま折りたたんで小さくすることができる。

コンパクトで邪魔にならないし、脱着も簡単なので、普段は外しておいて、長距離、長時間が想定されるツーリング時にだけ装着するという使い方でも問題ないだろう。

初めてのバイク走行による尻痛対策グッズだったが、これはいいものである。

なお、お前本当に5時間走ったのかよ?という読者の意見はごもっともである。安心してほしい。動画でも公開しているので1時間ごとの尻の痛み実況中継が見たい方はご確認頂きたい。

1時間ごとの尻の痛み実況中継はこちら

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