【Brand Pickup】
元全日本ロードレース250ccクラスのチャンピオンである糟野雅治(かすの まさはる)氏設立のプロショップ・カスノモーターサイクルが展開するパーツブランド『AELLA』。1/1000秒単位でしのぎを削り合うレーシングマシンのパーツ精度には一切の妥協が許されず、ライダーの実力はもちろんだが、マシンの性能をフルに発揮させることができる超高精度なパーツがあってこそ、勝利を呼び込むことができるのだ。
それだけに糟野氏の目線で市販バイク用のアフターパーツを見てしまうと、すべてではないがその精度は決して高くなく、バイクの性能を十分に引き出すという意味でも、安全性をしっかり担保するという意味でも、そしてユーザーの所有欲を満たすという意味でも、納得できるものは少なかったという。
ならば自分たちで納得できる超高精度アフターパーツを造り出そうと設立されたのがAELLAで、取り扱うパーツはすべて自社で設計・開発・製造が行われており、糟野氏がイメージするレーシングパーツと同等の精度、剛性、デザインを追求。ドゥカティ、BMW、トライアンフなどの海外メーカーを中心に、国産車ではカワサキ用パーツを数多くリリースしている。
理想のライディングフォームを追求できるアルミ削り出し可変ハンドルにZ900RS/Z900RS cafe専用デザインの『ニッケルめっき仕様』
そんなAELLAがリリースする超高精度パーツの中でも人気が高いアイテムのひとつのが、カワサキZ900RS/Z900RS cafe対応の『アルミ削り出し可変ハンドル・無電解ニッケルめっき』だ。ノーマルハンドルではライディングポジションがしっくり来ない、長時間乗り続けると腕や肩、腰も疲れてしまうといったときに、ライダーはハンドルを交換するのが一般的だ(もちろん、ドレスアップ目的の場合もあるが)。しかし、良かれと思って交換したアフターパーツのハンドルが、実際に使ってみると「何か違う…」とか「余計に疲れる…」という状況に陥ってしまったライダーも、決して少なくはないだろう。再び新しいハンドルに交換しても、同じ轍を踏んでしまうとも限らない。
ところが、この可変ハンドル、その名の通りハンドルの絞り角を可変させることができ、純正ハンドルの21°に対して、19°・21°・23°の3段階から選択することが可能。角度調整に伴い、ハンドル幅も最大で40mm狭くできる。また、ハンドルを手前に倒せば垂角も作れるという、ライダーの体型や好みに合わせて簡単にアジャストできるスグレモノなのだ。これならばライダーとバイクの『人馬一体』感がよりイージーとなり、理想のライディングポジションを追求することができるのだ。
高さは約20mm低くなるが、オプションのスペーサーを使えば高さを4段階で調節できる。(各3,575円)
表面には無電解ニッケルめっき処理を採用し、アルマイト塗装と比較しても耐久性、硬度、耐摩耗性に優れているのはもちろん、くすんだ渋みのある“いぶし銀”はZ900RSのアダルティな雰囲気をさらに盛り立ててくれる。
なお、AELLAのアルミ削り出し可変ハンドルは、車種ごとに専用設計されている(一部共通パーツは除く)。その理由は、車種により個性もライディングポジションも異なるため、ひとつの形状だけではベストなフィッティングが難しいからだ。今回紹介している『アルミ削り出し可変ハンドル・無電解ニッケルめっき』もZ900RSおよびZ900RS cafe専用設計で、ノーマルのブレーキホースやワイヤーなどの配線類はそのまま使用でき、ハンドルスイッチの取付穴もあらかじめ開けられているのは嬉しい。
ハンドルと同色のブラケット&ポストでより落ち着いた一体感
『ハンドルアッパーブラケット無電解ニッケルめっき』と『ハンドルポスト無電解ニッケルめっき』も一緒に導入すれば、ハンドル周りに一体感が生まれて落ち着いた雰囲気となる。
なお、Z900RSおよびZ900RS cafeに向けてのニッケルめっきパーツには、AELLAオンラインショップ限定の『ライディングステップキット 無電解ニッケルめっき』も用意されている。
タンデムライダーも超高精度が体感できるタンデムステップ周り
また、タンデムでライディングする機会が多いライダーには『アルミ削り出しタンデムステップバーキット』と『アルミ削り出しタンデムステップブラケット』もおすすめしたい。シャープなデザインと卓越した切削加工技術により、タンデムステップ周りをスタイリッシュに演出できる。また、剛性も大幅にアップしているので、タンデムライダーも安心して身を任せることができるだろう。