電熱アイテムを備えておけば冬のバイクライフも快適だ!
電熱アイテムも今や冬の定番となってきた。電熱アイテムを的確に使用できれば、ツーリング中の寒さが段違いにやわらぎ、冬のツーリングに出かけることも苦にならないようになる。それもあって最近ではグリップヒーターやシートヒーターを標準装備している車両も増えつつある。
その一方でジャケットやパンツ、グローブといった電熱アイテムがアフターマーケットでは充実してきている。価格面でも企業努力によってかなり手頃になってきており、多くのライダーが利用しやすい環境になりつつある。
また近年は、バッテリー保護機能を持つアイテムもずいぶんと増えてきているが、発電容量と消費電力の関係は常に頭に置いておいた方が良いだろう。
電熱アイテムがあれば厳寒期のツーリングが変わるはず。サンプルを展示しているバイクショップや用品店も増えてきているので、実際に試してみるのも良いだろう。この冬こそ電熱デビューだ!
①電熱グローブ編
RST654 e-HEAT アームド グローブ 価格:24,200円(税込)
カーボンプロテクターを備えたロングカフモデルの電熱グローブ。ナックル&パームプロテクターにカーボン素材を使用し、高いプロテクション機能と保温性を兼ね備えている。TAICHIオリジナルの防水/透湿素材”ドライマスター”をインサートし、全天候に対応可能となっている。
<DATA>◎カラー:ブラック、ブラック×レッド、ブラック×ホワイト ◎サイズ:S、M、L、XL、XXL ◎仕様:ドライマスター、フォームプロテクター ◎電源:7.2V専用バッテリー(別売)または車両搭載12Vバッテリーから専用ケーブル(別売)で給電
●問い合わせ:株式会社アールエスタイチ
ROM ゼロスグラブ ヒート2 価格:21,780円(税込)
中綿素材は甲側にデュポン社のコンフォマックスと、掌側に3M社のシンサレートを採用するなど最高水準の素材を適材適所に配置。裏地にはドイツ「ベンベルグ社」製高機能生地を採用。繊維表面が滑らかで摩擦が生じにくく肌に優しい素材。湿気をコントロールして蒸れや乾燥を防いでくれる。
<DATA>◎カラー:ブラック ◎サイズ:S、M、L、LL ◎素材:甲側/コンフォマックス(デュポン社) 掌側/シンサレート(3M社) 裏地/ベンベルグ社製高機能生地 ◎電源:左右ともに付属の2,200mAh専用バッテリー(充電器付属)で給電、ハイパワー(約2時間)、ノーマル(約3時間)、セーブ(約4時間)使用可 ※オプション品として3,000mAhバッテリー(4,400円)も販売中
●問い合わせ:お近くのレッドバロン各店まで
男性用クラシック ライダー・グラブ 価格:29,600円(税込)
最高品質のなめした牛革を使用し、操作性と保温性を融合させた電熱グローブ。親指部分には発熱体を2重にセット。消耗の激しい手のひら部分は、特殊プロテクション入りで、高耐久性を確保。左手親指部分には雨の日にヘルメットシールドを拭けるワイパーが付いている。給電は車体のバッテリーより行うタイプとなっている。
<DATA>◎カラー:ブラック◎サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL ◎素材:牛革、シンサレート、Aqrotex ◎電源:車両搭載12Vバッテリーから2CHポータブル式電子温度コントローラーセットなどを使用して給電
●問い合わせ:Warm&Safe
Heat Assist System 電熱グローブ4 価格:32,780円(税込)
ハードプロテクター仕様で安全性と快適性を両立したモデル。甲側から指先にかけてヒーターを内蔵し、3段階の温度調整が可能。甲部分のスイッチに、25%・50%・75%・100%にて電池残量を表記。内装には防水・透湿性の高い「Thinsulate」フィルムを採用した。
<DATA>◎カラー:ブラック、グレー、クールグレー ◎サイズ:M、L、LL、WM、WL ◎素材:甲側/山羊革、ポリエステル 掌側/山羊革、合成皮革、ポリエステル ◎電源:別売の専用バッテリー(7.4V/2600mAh)2個、専用充電器付属
●問い合わせ:NANKAI
②電熱ウェア編
RSU637 e-HEAT インナージャケット 価格:22,880円(税込)
防風とストレッチを両立した生地に、毛長フリースの裏地を合わせて保温性を向上、電熱ユニットの効果を最大限に発揮。発熱部分はライディング姿勢で接地しやすい両肩と背中に設けている。
<DATA>◎カラー:ブラック、ブラック×レッド ◎サイズ:S〜WL ◎素材:表地/ポリエステル100% 裏地/ポリエステル100% ◎電源:7.2V専用バッテリー(別売)または車両搭載12Vバッテリーから専用ケーブル(別売)で給電
問い合わせ:アールエスタイチ
男性用ヒーテッド・ジャケット 価格:38,000円(税込)
専用の「温度コントロ−ラー」と組み合わせて使用。胸から背中、腕から首元に至るまでほとんどの部分にヒートパネルが入っているので、電源に接続すると局部的に暖まるのではなく、全身をしっかりと暖めてくれるのが特徴となっている。
<DATA>◎カラー:ブラック ◎サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、XXXL ◎車両搭載12Vバッテリーから2CHポータブル式電子温度コントローラーセットなどを使用して給電
●問い合わせ:Warm&Safe
Heat Assist System 3D電熱ジャケット USBタイプ 価格:27,500円(税込)
オートバイ用に開発された立体3D裁断によるライディングフォームが特徴。両肩・両胸・背中の5か所にヒーターを内蔵している。比較的薄手でデザイン性のある仕上げで、インナーとしてもアウターとしても使用可能なのも特徴の一つだ。
<DATA>◎カラー:ブラック、チャコール ◎サイズ:M、L、LL、XL、WM、WL ◎素材:表地/ポリエステル100% 裏地/ポリエステル100% ◎電源:市販の汎用モバイルバッテリーまたは車体からのUSB給電 ◎使用時間:汎用モバイルバッテリー10000mAを使用した場合、「強」で約3〜4時間、「中」で約4〜5時間、「弱」で約5.5〜6時間の使用可能 ※USB5V2.1A以上推奨
●問い合わせ:NANKAI
Heat Assist System 3D電熱ベストUSBタイプ 価格:22,000円(税込)
ヒーター本体は、背中、胸部分左右に配置されており、温度設定は3段階(強・中・弱)の切り替え式で、寒さに合わせて調節可能。ベストタイプなので、ジャケットの下に着ても目立たず、普段着として着用可能であるのも特徴だ。
<DATA>◎カラー:ブラック、チャコール ◎サイズ:M、L、LL、XL、WM、WL ◎素材:表地/ポリエステル100% 裏地/ポリエステル100% ◎電源:市販の汎用モバイルバッテリーまたは車体からのUSB給電 ◎使用時間:汎用モバイルバッテリー10000mAを使用した場合、「強」で約3〜4時間、「中」で約4〜5時間、「弱」で約5.5〜6時間の使用可能 ※USB5V2.1A以上推奨
●問い合わせ:NANKAI
Heat Assist System 3D電熱ライディングパンツ USBタイプ 価格:27,500円(税込)
オートバイ用に開発された立体3D裁断によるライディングフォームを採用。両腰・両足ふくらはぎの4か所にヒーターを内蔵している。オーバースペックとも言えるほどの防寒仕様となっているので、電熱をオフにしてても十分暖かさを保持してくれるのも特徴だ。
<DATA>◎カラー:ブラック◎サイズ:M、L、LL、XL、LB、LLB、XLB、WM、WL ◎素材:表地/ポリエステル100% 裏地/ポリエステル100%◎電源:市販の汎用モバイルバッテリーまたは車体からのUSB給電 ◎使用時間:汎用モバイルバッテリー10000mAを使用した場合、「強」で約3〜4時間、「中」で約4〜5時間、「弱」で約5.5〜6時間の使用可能
●問い合わせ:NANKAI
男性用ヒーテッド・パンツ 価格:31,000円(税込)
ジャケット同様に専用の「温度コントロ−ラー」を使用するインナーパンツ。装着時の着心地の良さと抜群の暖かさが特徴。前部分は、ジッパーで開閉が可能となっているのも便利なポイントだ。
<DATA>●カラー:ブラック ●サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、XXXL ●電源:車両搭載12Vバッテリーから2CHポータブル式電子温度コントローラーセットなどを使用して給電
●問い合わせ:Warm&Safe
③グリップヒーター編
KIJIMA グリップヒーター GH10 価格:20,350円(税込)
発熱温度を調節するコントローラーがスロットルパイプと一体になっているグリップヒーターだ。ヒーターはグリップの全周に巻かれており、5段階の温度調節ができるほか、現在の温度レベルがLEDインジケーターで確認できるので快適。グリップの外径は多くのバイクで採用されているφ32㎜なので純正グリップと同じ操作感で握ることができ、違和感なく使えるのもありがたい。
<DATA>◎適合ハンドル径 標準ハンドル用 22.2㎜ ◎サイズ グリップ長120m モデルとグリップ長130㎜モデルのタイプあり ◎電源:車両のプラス配線に割り込ませて給電 ※125㏄以下などバッテリー容量・発電量の少ないバイクはバッテリー上がりの恐れあり。
●問い合わせ:KIJIMA
KIJIMA グリップヒーター GH7 価格:19,800円(税込)
グリップヒーターの欠点だった握りの太さを解消。グリップ外径33㎜(インチグリップは37㎜)を実現している。スイッチ一体型でハンドルから手を離さずに温度レベル調整が可能。ボタン式スイッチの採用によりON/OFF、温度調整がし易いほか、5色のLEDインジケーター表示で温度レベルが容易に認識できる。バーエンドタイプ・非貫通タイプに両対応。
<DATA>◎サイズ:標準ハンドル:115/120/130㎜ インチハンドル:130㎜ ◎電源:車両のプラス配線に割り込ませて給電 ※125㏄以下などバッテリー容量・発電量の少ないバイクはバッテリー上がりの恐れあり。
●問い合わせ:KIJIMA
DAYTONA HOT GRIP 巻きタイプEASY2 USB 価格:7,700円(税込)
専用グリップへの交換不要な巻き付け式ホットグリップ。電源取り出しもUSB接続なので取付簡単。モバイルバッテリーを使用することを可能としている。省電力設計の11W。薄く断線しにくいフィルムヒーター採用。ON/OFFスイッチはUSB端子一体式となっている。
※モバイルバッテリーでの使用時間の目安:6000mA/hで1~1.5h
<DATA>◎全長:105mm ◎構成部品:シートヒータ 右側、シートヒータ 左側、USBプラグ ◎作動電圧 : 5V2.1A ◎消費電力:約11W ◎ヒートシート部:防滴仕様
●問い合わせ:デイトナ
電熱アイテム使用時の基本と注意点
250㏄単気筒クラス以下だとオルタネータの発電量が電装品+電熱アイテム等の消費電力に負けてしまう。エンジン回転数によっても変動するので正確な計算は難しいが、バッテリー保護機能を持った製品(USB給電口や電熱アイテム)を使っていればバッテリーが上がる前に電源がカットされるので安心だ。ただし、一度電源がカットされるとバッテリーの電圧が回復するまでは給電が行われない(保護機能)。こうならないためにも車両の発電量(7,000回転で70Ah等)を調べておき、車体側(バッテリーへの充電量、ヘッドライト、ナビ、増設したUSB電源等)と使いたい電熱アイテムの消費電力を計算し、消費電力が発電を上まわらないことが理想。あくまでも理論値となることが多いが、アイドリング時は電源オフとするなど気を使おう。