2021年の夏、テントファクトリーから登場した「ブルーウィンド」シリーズ。暑い夏でも“爽風空間”を演出できるということで注目を集め、現在ではテント3モデル、タープ4モデルがラインアップされている。
そのなかでもおすすめしたいのが「BWスカイオーバータープ500」。ソロキャンプ、ファミリーキャンプ、デイキャンプと、さまざまなシーンで使える汎用性の高さが特徴だ。
ではどのようなタープなのか、具体的に解説していくことにしよう。
“爽風空間”を生み出す「ブルーウィンド」の秘密
テントファクトリーの「ブルーウィンド」とは、ポリエステル生地の裏側にブラックコーティング加工を施したモデル。このコーティングがあることで「UV遮蔽率99%以上」「熱エネルギー抑制」「温度上昇の軽減」が可能となっている。
一般的なポリエステル素材のタープは生地が熱を持ちやすく、タープ下の空間も温めてしまいがちだ。しかし「ブルーウィンド」は遮熱性に優れているので、表面が熱くなってもタープ下は快適な空間となる。
木陰がないキャンプサイトではその威力を発揮。とくに日差しが強く気温の高い夏は、違いを感じられるはずだ。
バラエティーに富んだ張り方ができるのも魅力
「BWスカイオーバータープ500」は、全長が5mある八角形の大型オクタゴンタープ。リビングスペースを広々と作ることができる。
大型サイズなので、小型テントをタープ下に設営する「カンガルースタイル」にも最適だ。十分なリビングスペースを確保できるだけでなく、日差しや熱を遮ってくれるので、テント内も快適になる。
また六角形のヘキサタープに比べてガイドロープを引くポイントが多く、安定して張ることができる。グロメットが多く装備されているので、張り方のバリエーションが豊富。使い勝手がいいのも魅力だ。
オーソドックスな張り方をした場合、両サイドから計6本のガイドロープでタープを固定することができる。少々風が強くても、あおられにくいので安心だ。
片側をポールで跳ね上げれば、視界が広くなるので開放感が向上する。また動線を作りやすくなるので、動きやすくなるレイアウトでもある。
片側をポールで跳ね上げ、反対側を垂直に落とす張り方も可能。強い日差しが横から入ってくる場合は、このような張り方が効果的だ。
両サイドをポールで跳ね上げるレイアウトは、より多く人数で過ごすシーンでおすすめ。天井が広くなり、動線が多くなることで、タープ下を有効に使うことができる。
細かい工夫が満載のタープは使い勝手も良好!
「ブルーウィンド」だけでなく、さまざまな機能も備えている。例えばサイド部分の四隅に装備された、ガイドロープを収納するためのポケット。撤収時にロープをポケットに収納しておけば、ロープ同士が絡まってしまうことがない。
各コーナー間の中央には、サポートストラップを装備。ここからガイドロープを引けば、より風の影響を受けにくくなる。
雨の日ならロープを伝って雨水が地面に落ちるので、タープに溜まることもない。
生地そのものは高密度で丈夫なタフタ織。リップストップ加工を施すことで、耐久性を保ちながら軽量化を実現している。
耐水圧は3000mm。一般的なタープの耐水圧が2000mm前後なことを考えると高スペックだ。これなら雨の多い夏でも安心して過ごせる。
カラーはベージュとオリーブグリーンの2色
カラーはベージュとオリーブグリーンの2色から選べるので、ほかのギアとのコーディネートを考えて楽しんでみよう。 ただし、ポールとペグ、ハンマーは付属していないので、購入時は注意しよう。メーカーが推奨しているポールは、長さ240cm、太さφ22mmの「スチールポール2Pセット」。もちろん自分のスタイルに合わせて、気に入ったポールを選ぶのもいいだろう。