「輪島」について、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?実はあたし、行くまで、ほとんど知らなかったんです。正直言って「朝市」と「輪島塗」だけ。それが、それが走ってみたら、なんとも輪島ってライダーに優しんです!それもそのはず、なんと輪島は全国で初めて「ライダーを笑顔で歓迎する都市」宣言をされてるんです(平成31年1月)。なんとも嬉し過ぎやしませんか?「バイク専用」と書かれた駐輪場などもあり不便がまじでない!そんな、あったかーい場所に包まれながら輪島の割りとディープ寄りな?おすすめスポットをお届けいたします。ちなみに、あたしにはラッキーなことに輪島生まれ輪島育ち輪島在住の仲良しのご住職さまがいらっしゃるので贅沢なガイド付き特別旅でございます。皆様もどうぞ楽しんでくださいませ。
永井豪記念館
言わずと知れた輪島ご出身の永井豪さまの記念館。館内には貴重なものがたくさん飾れていますが、一部は貴重すぎて撮影禁止。入館した方だけの特権です。ここでしか購入できないオリジナルグッツもファン必見。実は、あたしが輪島にどハマりしてしまったのがこちらがきっかけと言っても過言ではないんです。個人的に永井豪さんの大ファンというのもさることながら「ライダー限定」のステッカーがいただけるんです。バイク乗りで良かったよ、本当に…..。永井豪さんがライダーの為にと思って下さってとか考えただけで感無量。キューティーハニーがライダーに変身した「ハリケーンハニー」のステッカー。こちらがライダー限定です。バイクに乗る美少女。最高です!カラーは全4色。少し前までは全色コンプリートしたくても毎日ランダムだったため、なかなか大変だったんですよ。でも現在は好きな色を選べるのそうです。これはコンプリートするしかないですね。
さらに「永井豪記念館」と「輪島漆芸美術館」を2館入館すると、クリアファイルがいただけるんだそう。ちなみに共通入館券は640円。ほぼ、1館分無料じないですか?かなりお得ですね。
住所 石川県輪島市河井町1部123番地(朝市通り)
開園時間 8:30~17:00 ※最終入館16:30(火曜日休館)
年中無休(展示替え時を除く)
入館料 大人520円 小人210円
永井洋品店
永井豪記念館のザッツくり言いまして斜め後ろにあるこちらは、永井豪さんのご生家。佇まいが素晴らしく威厳ありますね。緊張しつつ中に入るとオリジナルTシャツも販売してました。貴重なダイナミックプロなグッズなど並んでおりました。緊張しますが意外にラフに入ってもきっと大丈夫かと思います。
輪島の朝市通り
1000年以上も歴史がある広くて美しい通り。朝市の時間外の普段は輪島塗などの店がが並ぶ。黒い部分にお店が並ぶんだそう。お土産にご住職おすすめ大畑屋河井店さんの「塩せんべい」を。しょっぱくて硬くて小麦粉とお塩だけで作られていて、とっても素朴なんですがクセになります。あたしも、なんだか好きです。
輪島塗ヘルメット (番外編)
輪島塗と言えば高級でございますよね。風間深志さんは『輪島観光大使』でおられるんですが、その風間さんの輪島塗のヘルメットがすごいんです!日本伝統の素晴らしき技にもちろん圧倒されたましたが、お値段にもびっくり!金箔の塗料が1グラム1万円。それに技術料などを入れると100万円以上だとか。というか、もうプライスレスですよね。ちなみにですが、漆は陽の光に弱いらしいです。なのでお日さまが出てるうちは被れない?とにかく大変なシロモノなのでございます。
輪島の珍百景
一際、明るくて楽しくごちゃごちゃしいる異空間のこちらは、ある番組で認定されたらしい珍百景。通りかかった外国の方々も多分、意味もわかないまま写真を撮られていました。「不思議なオブジェのある家」と隠れた観光名所になってるらしいです。
珍百景 番外編
石川県は他にも珍百景に登場した場所があります。じゃん。こちら羽咋駅のロータリーです。石川県にはなかなか楽しい方達がたくさんいらっしゃるんじゃないかと、あたくし思ってるんです。羽咋はUFO伝説でも有名ですよね。あたしは石川県に来ると、どうしてもここに寄っちゃうんですよね。さすが、珍百景。なんか惹きつけられます。この「ズズズズズズ」や「ジャーン!」などの石のオブジェは、まるで漫画の擬音のようと人気があるとか。市のホームページには「あなたもオブジェと一緒に記念撮影しませんか?奇妙なポーズで記念撮影すれば、きっと周囲に波紋が起こるはず!」と書いてありまして。やっぱり石川県の人、ユーモアあっていいですね。
男女滝(なめたき)
本流の大きい方が女滝、支流の小さい方が男滝。この2つの滝が並んで流れ寄り添うように見えることから、夫婦のようにだとそう命名されたんだそう。石川県指定名滝に認定されていて四季折々を楽しませてくれるこちら滝、以前、市が看板を作ったときに、男滝、女滝の説明を逆に書いてあったため地元の人が「違う違う、小さい方が女滝、小さい方が男滝だ」と作り直して貰ったんですって。いつの時代も女性が強かった?
住所 石川県輪島市西二又町
輪島最強パワースポット
住職が「ここすごいパワースポットなんですよ」とバイクを停められた。ずっと走って来たのに、ここだけ急に温度も雰囲気も違う。「桶滝」という看板と「いしかわの森林50選」とも書いてある。そう、ここは周囲が森になっていて森林浴の力も半端ないのです。しばらく降りていくと「すごい….」人はすごい場所に出会うとこういう静かなポツリな言葉が本音なんだと思いました。本当にまさにそれです。ちょっと、どうなってるのか説明できないようは不思議な岩場。真正面に大きな穴、そこから勢いよく滝が激しい音と共に流れている。どうやってできたんだろう。作ったわけではない自然の力に飲み込まれてしまいそうなくらいでした。形が底の抜けた桶みたいなので「桶滝」という名前なんだそう。ちなみに、こちらのお水をいただきながら願い事をすると願いが叶うとか。
住所 石川県輪島市大沢町
道の駅 赤神
「バイ喰うカレー」なるものでライダーを歓迎してくれている道の駅。しかも器は輪島塗。もちろん、ライダーのほとんどの方が食べてらっしゃいました。個人的に地元の「木下さんの手作り梅干し」を購入。「無添加ですがたくさんの愛情が添加されています」だなんて、グッときちゃいます。しかも200円。安すぎでしょ。他にも七尾特別支援学校輪島分校の方が作られた梅干しなどもあります。愛がある道の駅、おすすめです。
住所 石川県輪島市門前町赤神壱110
電話 0768-45-1001
営業時間 9:00~18:00
ホームページ
トトロ岩
トトロ岩に見える権現岩。トトロ岩と知らなくてもトトロに見える岩です。トトロにしか見えないけど、目を付けちゃったのがいーですよね。いらないよ〜と思うけど、この町の方々が工夫して付けられたんだと思うと、なんともたまらなく愛おしいんです。
国道249赤神周辺は特におすすめの道。急に空と海との景色が圧倒的に違う。いい意味でゴツゴツしていて迫力があってワクワクと冒険心が湧いてくる。そこにトトロも現れる….。是非走ってみて下さいね。
贅沢な食の時間をいただける
輪島のお店は、なんとも「和」を大切にしている感じがとにかくどこに行っても伝わってくる。日本人のあたしたちにとっても改めて「和」について考えるというそんな空間がそこにある。食事もそう。和を考える時間となる。
一つ星古民家フレンチレストラン
ご住職のお寺に到着すると奥様が、ディナーのためにお着物を着てらっしゃったので「すみません、バイクなんでTシャツとパンツなんですけど…」と恐縮しつつ、ご同席させていただいたのは、こんな素晴らしいところ。ワンピース1枚とハイヒール。リュックに入れておけば良かったと後悔…..。古民家のなんとも言えない雰囲気もさることながら、お食事も最高でした。池端 隼也シェフが能登の美味しいイメージを目からも口から、そして脳にまで突き刺してくる感じ。「今、あたしは能登輪にいる」と感じながらできるお食事。素晴らしかったです。
L’Atelier de NOTO ラトリエ・ドゥ・ノト
住所 石川県輪島市河井町4-142
営業時間 火~日・祝・祝前 ランチ 11:30~15:30 (L.O.13:30)
火~日・祝・祝前 ディナー 18:00~23:30 (L.O.21:00)
石川の名産をふんだんに使ったお料理。見た目だけでもうっとり。永井豪さまのサインもありました。
Bar Seven Isles
夕直後に訪れたバー。バイクを停めたしちょっとカクテルでも。マスターがオリジナルカクテルを作って下さるというので「輪島をイメージしたカクテル」を注文。綺麗な輪島の海のようなエメラルドグリーンと輪島のお塩がグラスについたカクテルは、うん、本当に輪島という感じでした。
七ッ島
そうそう、お店の名前「seven isles」七つ島。日本に浮かぶ無人島の七ッ島を見ながら、あたしも今回走りました。輪島と舳倉島の中間付近に広がる七ッ島。御厨島、赤島、烏帽子島 、荒三子島、 竜島 、狩又島、 大島。けれど、ご住職が何回数えても5つしか見えないっておっしゃってたんで、あたしも何度も数えたんですけど、やっぱり何回数えてもても5つしか見えませんでした。調べてみたら、お天気の良い風は見えるという噂もあるのでぜひ皆さん7つ見つけてみてくださいね 。
輪島和食 割烹夥汲
ランチから贅沢すぎやしませんか?と思いつつ、ご住職に連れて行って頂いた割烹料理屋さん。こちらのお店のお米は地元の金蔵米だそう。能登のお米って、まじで美味しいんです。お米を食べるのが楽しみなくらいなんです。こちらもお店、お食事も美味しくて綺麗だし、長ーいカウンターもピカピカ。とにかく全てにおいて行き届いているお店だなと感じました。大将も気さくでいい方でした。そういえば輪島では酒粕のお味噌汁が出てくることが多くて、すっかり虜になりましたがこちらではメジャーなのかしら?今まで、色々旅をして来ましたが輪島でしか味わったことないんです。また頂きたい!
割烹 夥汲(くわぐみ)
住所 輪島市水守町堂端31-1
電話 0768-23-4809
定休日 火曜日
営業時間 昼 11:30〜13:30ラストオーダー
夜 18:00〜21ラストオーダー
石川県のソウルフード 番外編
まつや とり野菜味噌
石川県かほく市発祥のおみそ。地元の方は普段から常備しているそう。実はルーツを辿ると江戸時代なんですって。
北陸製菓 ビーバー
八村塁選手がチームメイトにあげたら「美味しい!」と大絶賛されたことがSNSで話題になり一躍有名に。ネーミングは ビーバーの歯の形に似ているからだそうです。実は幾度かの危機を乗り越えて来たそうです。
回転寿司 すし食いね
もはや回転寿司ではなかったです。高級なり。のどぐろも回っておりましたです。
竹内のみそまんじゅう
能登名物と言われる「味噌まんじゅう」。ツーリング途中に、ご住職が「甘いもの大丈夫ですか?僕、ここ好きなんですよ」と寄ったお店。ほんのりお味噌の香りと味がしてとっても食べやすくて美味しかったです。
ご住職と走って
走るところがいっぱいの北陸だけど、バイク乗り人口は少ないんだそう。冬は雪がとても深くなるためバイクに乗れずバッテリーがあがってしまい、そのまま乗らなくなるとか….。けれど、ご住職はコツコツと冬の間はバイクいじりをしているんですって。そして、そもそもご住職がバイク乗りというだけでも、わりかし面白いのに、輪島でライダーのピースサインを推奨したいと走ってる間は必ずライダーたちに、ピースサインを送っておられるし 自らステッカーを作り配っている。本当に能登とバイクを愛してる。そんな住職とのツーリング。住職は走る出す前に、あたしにこうんだ。「走れば、みんなここの良さがわかるんです」。
一晩、お寺に泊まらせていただき、これまた貴重な経験をさせていただきました。奥様が作ってくださった輪島の朝ごはんは、朝市で買われたというお魚と名物のフグ、そして酒粕のお味噌汁。なんとも心温まるありがたい朝ごはんをいただき、また、あたしはここに走って来たい。走ってここなきゃ。そう思いました。ご住職!やっぱいいとこです。輪島って。(ライター 福山 理子)
- https://youtu.be/IT44QzZMuOM
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