日本全国には数多くのライダーズカフェがあり、個性あふれる店舗はツーリング途中の休憩スポットとして、または目的地としても最適だ。
オーナーがバイク好きな場合がほとんどで、ライダーにとって居心地の良い空間が広がっている。
愛車を眺め、コーヒーで一息つく至福の時間。
休日はバイクで、お気に入りのカフェを探しに行ってみよう!!
夏の日差しを浴びつつ海岸線を走りたい!
シーサイドにあるライダースカフェ
夏の陽を反射して眩しく輝くみなもを眺め、海岸線沿いをのんびりとクルージング!
ワインディングや避暑を求めて山に向かうのも良いが、夏を満喫するなら海外線のツーリングはまた格別だ。
そんな時に、シーサイドツーリングで立ち寄りたいのが海岸線沿いにあるライダースカフェだ。
全国各地に点在する海岸線沿いのライダースカフェを紹介していこう。
東京都「Cafe Superracer」
都内の水辺に佇むライダー憩いの場
◆カフェの特徴
1980年代後半から90年代初頭にかけて、最先端のお洒落なスポットとして注目を集めた東京湾岸・芝浦エリア。「Cafe Superracer(カフェ スーパーレーサー)」は、約20年前にこの地にオープンしました。店内は古い時代のアメリカのダイナーのような雰囲気。数人で、またはソロで、バイクで乗り付けるのがぴったりなカフェだ。
店舗は1964年の東京オリンピック以前に建てられた旧いビルの1階にある。ヘルメット置き場としても活用されているシェルフには新旧のバイク雑誌が収まっているので、一冊手にしてコーヒーを片手にページをめくるのも良いだろう。
◆カフェを開いたきっかけ
「Cafe Superracer(カフェ スーパーレーサー)」のオーナーは、モーターサイクルやクルマをこよなく愛し、いくつかの事業を手掛けるカサイコウジさん。時代の変化の中で静かな谷間の街になった芝浦を気に入り、「ライダーがモーターサイクルに乗って行くことができる、居心地のいい場所を東京の水辺に作りたい」と、この店をオープンした。一緒に店を切り盛りしている店長の青柳さんもライダーだ。
「Cafe Superracer(カフェ スーパーレーサー)」は、特定のライダーや客層をターゲットにせず、趣ある建物の外観・インテリアを生かして、できるだけプレーンにすることに努めてきたと言う。お店に強い色づけがされなかったことで、多種多様なライダーはもちろん、一般のお客さんも気兼ねなく入店し、落ち着ける空間となっている。
静岡県「KUSHITANI CAFE 舘山寺」
古民家をリノベした憩いの場
◆カフェの特徴
静岡県浜松市の西部に位置する浜名湖は、太平洋とつながる汽水湖として有名だ。多種多様な生物が生息しており、古くから漁業が盛んに営まれてきた。魚釣りや水遊び、観光を楽しむ人々も多くみられ、岸辺を歩くと、子どもたちの笑い声が潮風にのってやってくる。その浜名湖の西岸にある自然豊かな観光地、舘山寺地区。温泉街の一角に2019年8月、5店舗目のクシタニカフェとしてオープンしたのが舘山寺店だ。
ここに住む人々の気質を表す言葉に「やらまいか」という方言がある。これは「やってみよう」「やってやろうじゃないか」という新しいことにチャレンジする精神を表すもので、世界を代表する企業を数多く輩出してきた浜松を象徴する言葉だ。クシタニカフェ舘山寺の出店は、まさにこの「やらまいか」精神によるものであった。地域の商業活性化に乗り出そうと舘山寺地区のリノベーションが企てられた際に、同じ浜松の企業として白羽の矢が立ったのがクシタニであった。創業以来の理念を大切にしながらも、既存の枠組みを超えた取り組みを行い、新たな文化・歴史を創造してきたクシタニ。両者の思いは合致した。
舘山寺店は既存のクシタニカフェの枠組みを超え、古民家をリノベーションし、内装もアンティーク家具を中心に取り揃えられた。懐かしい、しかし洗練された店構えは、街に溶け込み多くの人々の憩いの場となるに時間はかからなかった。今日も店内では、ツーリングに訪れるライダーはもちろん、静かに本を読む人やおしゃべりに花を咲かせるグループ、みな思い思いにゆったりと流れる時間を楽しむ。
◆カフェを開いたきっかけ
前身となるクシタニカフェの一号店は、2013年に神奈川県の箱根ターンパイク内 大観山展望台にポップアップストアとしてオープンした。
箱根ターンパイクといえば、近郊のライダーにとっては言わずと知れたワインディングルート。そのような場所だからこそ、縁石に座って缶コーヒーを飲むよりも、ゆったりとしたラウンジでおいしいコーヒーを味わってほしいと思った。そこで口にするのは、薫り高いコーヒーや気持ちを落ち着かせるハーブティー。オーガニック素材にこだわったメニューの数々は、バイクを操ることに夢中になり疲れた身体を優しくいたわる。店内の中央には、プロテクション装備を中心にバイクウェアを展示・販売した。
ライダーを守り、バイク文化を守りたい。バイクのある生活を、より魅力的なものに高めたい。あくなき探究心が、ものづくり同様に品質を追求し、「本物」にこだわるカフェを誕生させた。
大阪府「二輪処グループ MORE」
週末限定の憩いの場。バイクの相談もできる
◆カフェの特徴
週末限定でオープンされるカフェ。
金曜日は18時~23時、土曜日、日曜日は15時~23時まで営業している。
ドリンクメニューのみで、食事メニューはなし。
食事の持ち込みはできるので、その際にはワンドリンク頼むことが条件だ。
映画の話が得意という女性スタッフが対応してくれる。
週末の夜は整備士も出勤しており、バイクの相談や簡単な作業までできる。
◆カフェを開いたきっかけ
二輪処グループを利用しているお客様の憩いの場として、2012年にオープン。
レンタルバイクのお店と、週末のカフェ、曜土曜夜のアームレスリング道場、水曜夜のキックボクシング道場と、曜日によって変わるのも特徴だ。
大阪府「route65」
ハンバーガー激ウマ!なアメリカンテイストカフェ
◆カフェの特徴
バイク専用駐車スペースのウッドデッキが用意され、2階には宿泊施設もあるアメリカンテイストなカフェ。
事前に予約すれば、手ぶらでBBQも楽しめる。
◆カフェを開いたきっかけ
ハーレーに乗っているカフェのオーナー。その彼がツーリング中、たまたま通りかかったこの建物が開いてるのに気づいたのがきっかけ。
周辺にバイクでツーリング中に休憩するポイントがないことから、ここにカフェをオープンしたのだ。