バイクでのライディング時に、ハンズフリーで音声通話やナビや音楽の音声を聴くことができるインターカムシステム。通称インカムの登場によって、バイクでの楽しみ方は大きく広がった。
仲間と一緒にツーリングする時に会話できることは大きなポイント。
しかし、普段ソロツーリングすることが多いライダーにとっては、インカムにグループ通話機能はなくても困らなかったりする。
「聞くことをメインに、もう少し価格が手頃なものが欲しい!」
そんなソロツーリングや通勤でインカムを使うユーザーの声に応えてくれる製品が、今回紹介するB+COM PLAY(ビーコム プレイ)だ。
グループ通話できるB+COMとどこが違うのか?
性能や使い勝手を紹介していこう。
グループ通話機能は持たないが、そのほかの機能は同等!
まずはそれぞれの表を見てもらいたい。
B+COMのフラグシップモデル『B+COM SB6XR』、スタンダードモデルの『B+COM ONE』と機能を比べてみても通話機能を持たないということ以外は、ほぼ同等の機能を備えていることがわかる。
B+COM PLAY | B+COM ONE | B+COM SB6XR | |
聴きトーク | – | ◯ | ◯ |
インカム通話 | – | ◯ | ◯ |
B+LINK通話 | – | ◯ | ◯ |
ユニバーサル通話 | – | ◯ | ◯ |
B+COM SOUND SYSTEM | – | ◯ | ◯ |
スピーカー | サイズ:40φ × D10.5mmインピーダンス:32Ω マグネット:ネオジム | サイズ:40φ × D10.5mmインピーダンス:16Ω マグネット:ネオジム | サイズ:40φ × D10.7mmインピーダンス:16Ω マグネット:ネオジム |
音楽再生 | 最大12時間 | 最大14時間 | 最大24時間 |
ハンズフリー通話 | ◯ | ◯ | ◯ |
スマートフォン音声認識機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
デバイス2台接続 | ◯ | ◯ | ◯ |
モバイルアプリ | B+COM PLAY APP | B+COM U Mobile APP | B+COM U Mobile APP |
インカム通話連続使用時間 | – | 最大12時間 | 最大22時間 |
音楽再生連続使用時間 | 最大12時間 | 最大14時間 | 最大24時間 |
バッテリー | Li-Po 3.7V 160mA | Li-Po 3.7V 650mA | Li-Po 3.7V 1000mA |
充電時間 | 約2時間※急速充電は非対応 | 約2時間※急速充電は非対応 | 約3時間※急速充電は非対応 |
本体サイズ | W78.3 x H33.8 x D23.6 mm | W94.8 x H42.1 x D23.2 mm | W107 x H45.7 x D23.6 mm※アンテナ部除く |
本体重量 | 22g | 43g | 53g |
防水性能 | IP67相当 | IP67相当 | IP67相当 |
Bluetooth Ver. | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
つまり、仲間とツーリングをせず単独で走ることが多いライダーや、通勤で使うことが多いのならば、コンパクトで軽量な『B+COM PLAY』が最適というわけ。
スペックをさらに細かくみると、Bluetooth5.1を採用しているのは『B+COM PLAY』のみ。
この5.1では5.0よりも接続が効率化され接続までの時間が短縮されている。
音質は安定のB+COMクオリティ!
スピーカーのインピーダンスは『B+COM SB6XR』と『B+COM ONE』では16Ωだったのが『B+COM PLAY』では32Ωになっている。インピーダンスは抵抗のことで、低い数値の方がより電気が流れやすく、結果としてより大きな音量でスピーカーを鳴らすことができる。ということで、『B+COM SB6XR』と『B+COM ONE』が16Ωなのは高速道路など、ヘルメットの風切り音など外からの騒音が大きな状況でもより音声を聞き取りやすいよう、スピーカーから大きな音量を出すことができるため。
対して、『B+COM PLAY』は相互コミュニケーションの必要がないソロでの使用が目的。『B+COM SB6XR』レベルの音量を確保するために本体サイズを大型化させるより、コンパクトさを重視した結果の32Ωなのだ。
『B+COM ONE』と最大音量を比較したが『B+COM PLAY』の音量が別段小さいく聞き取りにくいということはまったくない。ソロで使うなら必要十分な音量だった。
音質はクリアで、アプリを使えば低音を強調したセッティングも可能だ。
コンパクトで軽量なのはポイント高し!
一回り小さな『B+COM PLAY』は見た目だけでなく、重量も超軽量!!
他の製品に比べ約半分程度の重さしかない。
音楽再生時間は最大約12時間を実現しており、ソロツーリングでも充分な再生時間を確保している。
スマホのアプリでアップデートや音色を調整可能
B+COMの製品はソフトウエアが随時アップデートされるのも特徴のひとつ。
購入後も使い勝手が高まっていくところは、日本国内メーカーでユーザーを第一に考えているブランドならではといえる。
この『B+COM PLAY』でもソフトウェアアップデートに対応しているのだが、その作業がスマートフォン経由でできてしまうのだ!
専用アプリ「B+COM PLAY APP」を使えば難しい作業は必要なく、簡単に最新の状態で使うことができる。
さらにはこのアプリには音色を調整できるイコライザ機能があり、ユーザーの好む音で音楽やナビの音声を聴ける。
地味に便利なのが、アプリでユーザーズマニュアルを確認できるところ!
「あの機能どうやって使うんだっけ?」ということを、アプリ内のマニュアルを見て解決できるのだ。
出先でスマートフォンを使ってマニュアルをWEBブラウザで検索する……という面倒から解放される!!
コスパの高い『B+COM PLAY』はインカムデビューや買い増しにも最適!
ブルートゥースコミュニケーションシステムと称している『B+COM PLAY』。
他のB+COMモデルと違い、ソロでの使用を念頭に開発されているが、使い勝手や音質などは全く引けを取らない高いクオリティなのは、さすが国産ブランド。
それでいて価格はフラッグシップモデル『B+COM SB6XR』の3分の1以下の1万2980円。
通勤用の2台目や、ソロでのツーリングが多いユーザーには最適なモデルだ!