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防水&防塵のタフに使えるポータブル電源! バイクトランポ&車中泊ライダーに超オススメ!!

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

震災以降、ポータブル電源(ポタ電)の需要が高まるとともに、近年はUSB TYPE-Cの普及や大容量充電可能なUSB PDの登場によってポータブル電源は格段に進化を遂げている。今回はブルーティの新型ポタ電・AC60とB80をライダー目線で長期インプレッションしてみたので、その様子をご紹介!

ブルーティ AC60&B80
ブルーティのAC60&B80は、防水&防塵でしかも1200Wまでの機器が動かせる

【brand pickup】

BLUETTI AC60&B80
BLUETTI AC60&B80

ブルーティ製のポータブル電源・AC60とB80を一番簡単に説明すると、安全かつ耐久性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)のポータブル電源である。ベースとなるAC60がAC出力合計600W&DC出力12V/10Aで電力容量403.2Wh (18Ah) 。B80が、容量806Wh (36Ah)の拡張電源となっている。

……難しいよね。もうちょっとわかりやすく書こう。僕は競技用のオフロードバイクを持っていてそれをホンダのN-VANに積んでおり、コースに走りに行ったり、走行会やレースに出かけて車中泊したりしている。そんなオフロードバイク好きライダーの目線でこのブルーティ製のポータブル電源AC60とB80を使ってみて、実際にどんなことができるのか? 長所はどんなところなのか徹底的に解説していくことにしよう!

ブルーティ AC60&B80
ブルーティのポータブル電源AC60&B80はIP65の防水性能を持っており水に強い
目次

車内泊ライダー目線でBLUETTIのAC60&B80をインプレッション!

ブルーティ AC60&B80
新登場のBLUETTI AC60(上)とB80(下)。ケーブルで接続すれば1209.2Wh (54Ah) まで容量アップ。さらにもう一つB80を接続すれば2015Wh (90Ah) までの拡張が可能。

フリーランスライターの谷田貝洋暁です。実は僕、本気でポータブル電源の購入を検討しており、色々なメーカーのポータブル電源のスペックと製品概要、値段を見比べているところなんだけど、なかなか「コレだ!」ってポータブル電源に出会えてないんだよね。僕の場合、ポータブル電源に求める要件を書き出してみれば……

①車内泊中に携帯やポケットWi-Fiなどの充電がしたい。
②仕事で使うパソコンやカメラのUSB PD充電に対応していること。
③電気ケトルでお湯を沸かしたい。
④高圧洗浄機でバイクの泥を落としたい。
⑤停電時に2、3日分の自宅の非常用電源にしたい。

あたりで、優先順位も番号順となる。①の「携帯やポケットWi-Fiなどの充電」や、②の「仕事で使うパソコンやカメラのUSB PD充電」あたりは、最新式のポータブル電源を選んでおけば問題ないようだが、問題は③以降をクリアする“ちょうどいい”ポータブル電源がなかなか見つからないことなんだよね。

③の電気ケトルでお湯を沸かすとなると通常1000W以上のAC出力が必要になる。ポータブル電源にももちろんAC出力1000W以上の能力を持つモデルもあるんだけど、“業務用か?”ってくらいとんでもない電力容量のポータブル電源ばかり。大容量のポータブル電源は重くてデカイし値段もべらぼうに高くなる

正直、出先でカップラーメンを食べるのとバイクの洗車のために、そこまで値段もサイズも重さも仰々しいポータブル電源は……、と思っていたところでブルーティ製のAC60&B80の存在を知ったのだ。

ブルーティ AC60&B80
ブルーティの新型ポータブル電源AC60&B80を1ヶ月ほどお借りして長期インプレッション!

ブルーティ製ポータブル電源のAC60&B80のサイトはこちら!

AC60 製品仕様
バッテリー容量:403.2Wh (18Ah) /セルの種類:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4) /重量:約8.6kg /サイズ:290×205×234mm /AC出力:合計600W /DC出力:12V:DC/10A、USB-A:最大5V3A、USB-C:PD対応、ワイヤレス充電 /入力:DC7909(ACコンセント、ソーラーパネル、アクセサリー電源、発電機に対応) /価格:99,880円(税込)

B80 製品仕様
バッテリー容量:806Wh (36Ah) /セルの種類:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4) /重量:約9.9kg  /サイズ:290×205×234mm /AC出力:なし /DC出力:12V:DC/10A、USB-A:最大5V3A、USB-C:PD対応、ワイヤレス充電 /入力:DC7909(ACコンセント、ソーラーパネル、アクセサリー電源、発電機に対応) /価格: 99,880円(税込)

BLUETTIのAC60を使って電気ケトルでお湯を沸かす!

ブルーティ AC60
出先でお湯を沸かしてカップラーメンやコーヒーが飲みたいのだ。

AC60のAC出力は最大600W……で通常1000W以上が必要な電気ケトルは使えないハズなのだが、「1200W対応電力リフトモード」という機能を備えており、1200Wまでの電子機器を稼働させることができるようになっている。どう考えても計算が合わない……魔法のようだが魔法ではなく、タネを明かせば1200Wまでの機器を半分の600Wの電力で“なんとか動かす”という機能である。

ブルーティ AC60
AC60の「1200W対応電力リフトモード」を使えば1200Wまでの電子機器を使えるようになる。

今回、僕が用意したのは消費電力1000Wの電気ケトルなのだが、600W以上の機器がちゃんと動いて本当にお湯が沸くからびっくり。ただし、本来1000W必要なところを約600Wで動かすことになるため、そのぶん時間はかかる。約20°の水1リットルを100°にするのに平均11分ほどかかった。

ブルーティ AC60
デジタルパネルの情報は、中央部に電池残量(残量91%でこの使い具合だと0.5時間で空になる)、右が使用中の電力量(581W)。左は入力電力量。

またAC60は、小型でコンパクトなぶんそれほどバッテリー容量が大きくはない。数値で言えば403.2Wh (18Ah)ほどだが、 電力満タン状態から1リットルのお湯を沸かすと1度目は65%ほどまで電池残量が減った。そのまま連続使用でお湯を沸かすと、やはりみるみる電池残量は減っていき、2回目もしっかりお湯を沸かせたが、3回目は途中で電力切れとなってしまった。

ブルーティ AC60で湯沸しテスト
1ℓの水を100°にするのに約11分。本来1000Wで動かすところを約600Wで動かしているのでそれなりに時間はかかるが、出先で簡単にお湯を沸かせることが重要だ。

僕の場合、出先でそう頻繁にお湯を沸かすわけではないので、このスペックで十分である。お湯を何回も沸かす必要があるなら、後で紹介する拡張電源のB80接続すれば、計算上8回、8ℓくらいのお湯を沸かせることになる。

BLUETTI AC60
3回目の湯沸中に電池残量がほぼゼロになり、電気ケトルの電源が勝手に落ちた。

ちなみに自宅で使っているティファール製の1250W電気ケトルでも試してみたが、こちらはオーバーロードの表示が出て動かなかった。「1200W対応電力リフトモード」はきっちり1200W以下の機器である必要があるようだ。

BLUETTIのAC60で高圧洗浄機を動かしてみる

BLUETTI AC60
ブルーティ AC60で高圧洗浄機はちゃんと動くのだろうか?

モトクロスコースにしろ河川敷にしろ、競技用のオフロードバイクを土の上で走らせれば、バイクはそれなりに汚れる。有料のコースであれば高圧洗浄機も設置されていたりすることも多いけど台数が少なくて混んでいたり、エンデューロレース会場などでは洗車場自体がなかったりすることも……。

そんな場合は、汚れたままのバイクを1度車に積んで、帰りがけに見つけた洗車場で再び下ろして……、なんて作業が必要になる。一度積んだバイクをもう一度下ろすなんて面倒くさいし、汚れたままのバイクを積めば何より車内が汚れるし、臭いも気になるもんだ。

洗車場がないような場所で高圧洗浄機が使えたら……なんて思ってたのだが、もしかしてブルーティのAC60があればケルヒャーなどの家庭用高圧洗浄機が出先で使えるんじゃないか!?

水にも強いブルーティ AC60
テストで使用したのはケルヒャーの家庭用高圧洗浄機K2クラシックプラスで消費電力は1000W。
BLUETTI_AC60
水は車の上に積んだ20ℓポリタンクに用意。水道のように水圧はかかってない。

自宅にある家庭用高圧洗浄機の消費電力は1000Wで結構電気を食う印象だが、これも「1200W対応電力リフトモード」にしたAC60に繋ぐと問題なく動いた。

家庭用高圧洗浄機からの水の勢いに関しては水道の蛇口と違って大きな水圧がかかっているわけではないので、自宅でバケツから給水して動かした時と同じような勢いだが、それでも20ℓもあればバイク1台くらいならしっかり洗うことができた。

マディコンディション時のひどい汚れはちょっと厳しそうだが、ドライコンディション時のホコリや多少のドロはねくらいなら十分使える。ちなみに20ℓの水を全部使うと電池残量は57%くらいになっていた。

そして驚くのは、このブルーティのAC60&B80は防水・防塵仕様であることだ。ポータブル電源は便利だけど、キャンプなどのアウトドアユースでは雨も降るし、オフロードバイク遊びともなれば水やホコリに晒される。

ブルーティのAC60&B80は、冷却のためのファンがバッテリー本体や基盤の入った基幹部と分離されており、なんとIP65の防水性能を持っている。少々の雨やホコリなどには気をつかわなくていいというわけである。

水に強いBLUETTIのポータブル電源AC60
ポータブル電源に故意に水をかけようとは思わないが、突然の雨はもちろん、洗浄機の水が風向きでかかってしまうなんてことは十分想定できる。今回のテストでも「おっと、間違った!」くらいの雰囲気で高圧洗浄機のノズルをAC60に向けてみたがこのとおり!

ちなみにIP65の防水性能とは、「12.5L/min程度の家庭用シャワー噴流水に対して有害な影響を受けない性能」であり、AC60のコンセント部分には、内側と外側の両方に防水ゴムシールを取り付け、プラグを差し込んだ状態で使用しても水の侵入を防ぐような工夫がされているという。

多少水がかかっても構わない場所に設置できる”。これが実に使い勝手がよくアウトドア環境で使う場合にかなりのアドバンテージになる。オフロードバイクような泥汚れや土ボコリにまみれることが多い趣味なら尚更だ。

BLUETTI_AC60
防水、防塵仕様のAC60&B80なら、パソコンなどのように腫れ物扱いしなくてよく、置き場所にも気を使わなくていいので非常に楽。

なお、ブルーティではAC60の防水性能について、「防水機能は、事故や屋外への外出などの活動時に本機を保護するための機能です。水量が多い場合はコンセント周辺に水が溜まる場合があり、安全のためACコンセント/プラグが大雨や大きな水しぶきにさらされないようにしてください。またプラグを入れたままシャワーを浴びてもAC60は壊れませんが、水気が残っている場合は使用者に電気ショックを与える可能性があります。安全のために水を拭いて十分に乾燥させてからご使用ください」としている。

BLUETTI AC60&B80
半信半疑でシャワーをかけてみたが壊れることはなかった。ここまでの防水性のあるブルーティのポータブルバッテリーAC60なら、急な雨はもちろん、水こぼし、テント内の結露など対して安心だ。ブルーティのコメントによれば、コンセントを差し込んだ状態でシャワーを受けても大丈夫らしい。……流石に怖くて試さなかったけどさ(笑)。

BLUETTIのポータブル電源AC60と車中泊してみた

BLUETTI_AC60
BLUETTIのAC60があればワーケーション環境での電力確保の悩みをまとめて解決してくれる。

車内泊する機会があったのでAC60を持ち出してみた。しかも、関係各誌の締め切り直前で車内で原稿を書く必要があるという、AC60の実力を試すにはうってつけの状況だ。

僕は二輪関係のフリーランスライターだが、最近は文章を書くだけでなく写真や動画も撮る。となると、宿泊先での機材の充電スケジュールには結構気をつかう。これにスマートフォンやポケットWi-Fi、ラップトップパソコンなどが加わると結構な量で充電時間もかなり長くなる。充電環境が脆弱でカメラの予備バッテリー充電が終わらなくて寝られない……なんて状況は最悪なんだよね。AC60のようにPDによる急速充電機能が使えるなら充電速度も早くてとても助かるのだ。

BLUETTI_AC60
最近は、カメラやノートパソコンの充電方式にPDが増えていることもあり、ポータブル電源はUSB-CでPD対応であることがもはや必須。音が出るのは電動ケトルなどの高出力機器使用時にファンが回った時くらい。就寝時の静音性もバッチリである。

また今回のように原稿を書く必要があるとなれば、パソコンも稼働させたままにする必要があったのだが……、なんとAC60の存在ひとつで、ずっと悩んできた充電環境問題が全て解決してしまったのである。スマートフォンとポケットWi-Fiに充電しながら、ノートパソコンを使っていても30時間近い稼働可能時間が表示されていた。

ブルーティ AC60
AC60の上面は、ワイヤレス充電ポイントになっており対応の機器は置いておくだけで充電スタート。出力も5W、7.5W、10W、15W対応で充電速度もそれなりに早い。車内泊中はAC60の上が僕のスマホ置き場になった。

車内泊していて意外と便利だと感じたのは専用アプリの存在だ。Bluetooth接続するとアプリ上でAC60の電力残量や使用量&給電量などの状況が把握できるようになるほか、AC/DC給電のON/OFF、背面のLEDライトのコントロールなどもアプリ経由で行える。

つまり、AC60を車内の奥まった場所に設置しても、Bluetooth接続さえしておけば本体に触れることなく携帯電話で充電状況がわかり、コントロールできるということ。搭載スペースが限られる車内泊用途のおいてこの機能はかなり重宝する。

BLUETTI_AC60
専用アプリを使えば、離れたところからバッテリーの状況を確認したり、給電やLEDライトのON/OFFといったコントロールが可能。車内の奥まった場所にAC60を設置できるということだ。
BLUETTI_AC60
AC60の背面には、暖色系のLED発光部があり、強/弱、SOS信号などとして使えるようになっている。
ブルーティのAC60と車中泊
ノートパソコン、スマートフォンとポケットWi-Fiくらいなら、AC60ひとつあれば20時間以上は稼働させられることが判明。背面のLEDも暖色なので車内泊でくつろぐような場合に使いやすい。

また道中、アクセサリーソケットからの充電機能も試してみた。AC60のパネル表示によれば走行時にN-VANから供給される電力は90W前後で、1時間あたり20%くらいずつ電力が回復していく。さすがに家庭用コンセントでは1.5時間ほどでフルになる印象なのでそれに比べればかなり遅いが、走行しながらの充電と考えると体感的にかなり充電スピードが早く、“出先でなかなか充電がたまらなくて困る”というような状況には陥らなかった

非常時の電源としてのBLUETTI AC60&B80

非常時の電源としてのAC60&B80
もしもの時にパソコンやモニターなどの仕事道具をどれくらい動かせるか? 気になるところ。本棚に収めるとこんな感じのサイズ感だ。

今回はアウトドアユースにおけるAC60の使い勝手をメインに紹介してきたが、サブバッテリーのB80と接続すれば1209.2Wh (54Ah) まで容量がアップ。近年のエネルギー問題や地震などの災害の発生を考えると、2、3日間くらいは自前の電気で仕事ができるともしもの時に安心なのでは? と考えた。

というのも昨年の夏、我が家の近くに雷が落ちてあたり一帯が停電になった。小一時間で無事電力が復旧したおかげでことなきを得たものの、運悪くその落雷は締め切りラッシュの最中の出来事。「原稿は明日の朝までになんとか……」なんて状況での停電だったのでかなりキモを冷やしたのだ。

そんな場合もAC60&B80があれば仕事を続けられて締め切りを落とす心配がなくなるというわけだ。実際、いつも通りの環境である読書灯、モニター2台、パソコン1台、スマートスピーカー、プリンター、スマートフォンを稼働させると17時間くらいは仕事が続行できることが判明。パソコンとモニター1台だけなら20時間くらいは稼働させられそうである。まぁ、2日間くらいは電力が途絶えても仕事し続けることができそうだ。

非常時の電源としてのAC60&B80
家庭用コンセントからの給電量は600Wで、0~100%まで充電するのに約1.5時間という速さ。しかも、モニターには充電状態に加え、あとどれくらいで100%になるかの時間も表示されるので充電状況の把握がしやすい。

またうれしいのは、常時パソコンと接続しておけば、急な停電が起きてもパソコンへの電力が途絶えない機能が搭載されていることだ。まさかの停電時にパソコン電源が突然落ちて、保存してない原稿が失われる……なんてことも起きないというわけである。

実際、この原稿を描きながらAC60への給電を行っているコンセントを引っこ抜いてみたりしたのだが、無事原稿は完成させられたことを付け加えておこう。

BLUETTI製ポータブル電源AC60&B80長期インプレッションのまとめ

いやぁ、正直興味はあったものの、まだ本気の購入までは考えてなかったんだが、結果から言うと買っちゃいました! このブルーティ AC60&B80のセット。なんせ出先でお湯が沸かせて高圧洗浄機が動き、車中泊中の電源としても十分実用的と僕が求める要件を全てクリア。価格は、AC60&B80のセットが税込価格199,760円で、バラ売りだとAC60もB80もそれぞれ税込価格99,880円。ちょっと高い買い物な気もするが、製品インプレッションと称してかなり荒く使ってホコリや水にも強いことを実感してしまうと、もう溢れる物欲を抑えられなくなってしまった!

さて、こうなると気になるのはソーラーパネルの存在だ。最近のソーラーパネルは、かなり性能がよくなって充電効率もいいと聞いている。晴れてさえいれば、キャンプ場でソーラーパネルを広げて使用電力をまかなう……とか、N-VANの屋根にソーラーパネルを設置して走る……なんてことができるのだろうか? ブルーティ製のソーラーパネルは数値の上ではなんだか充電速度が早く製品テストする機会があれば試してみたいところ。……なのだが次も物欲を抑えられる気がしないので、モトメガネ編集部からブルーティ製ポータブル電源インプレッションの続編依頼がないことを祈っている(笑)。

ブルーティ製ポータブル電源の公式サイトはこちら!

ブルーティ製ポータブル電源のAC60&B80のサイトはこちら!

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