景気対策による財政赤字と、金利上昇のドル高による貿易収支の赤字がアメリカ経済を苦しめていた1980年代前半。
アメリカのドル安を先進国に協調し容認させるよう求め、1985年に開催されたG5の共同声明でプラザ合意が発表された。
為替市場では急激なドル安が進み、アメリカへの輸出で大きな経済効果を得ていた日本は大打撃。下町の町工場などの倒産が相次いだ……。
内需拡大が必要となり、金融緩和政策を実施し、これがバブル経済へとつながっていく。
そんな激動のバブル経済が始まる1985年から、昭和から平成へうつる1989年は、まさにバイクブーム真っ只中だった。
小説、映画、CMなど、さまざまなところでバイクは登場し、バイクは一大カルチャーへと昇華。
半年ごとにニューモデルが登場し、バブル経済の恩恵から短期間で車両を乗り換えるユーザーも多かった。
当然、レースへの関心も高まり、1985年の鈴鹿8耐には15万人が来場。1990年には16万人を数えピークに達した。
今回紹介するレーサーのモデルは、その時代に登場し一時代を築いたマシンだ。
模型の良いところは、一般ユーザーでは触れることのできないレーシングマシンの内側を、見て触れることができるところ。
技術の粋を集めたレーシングマシンの素晴らしさを、その手で感じてほしい。
エディ・ローソンの89年型 NSR500を再現!
Honda NSR500 “1989 WGP500 チャンピオン”
ヤマハで圧倒的な強さを見せていたエディ・ローソン。1988年にチャンピオンを獲得するも、その翌年の1989年にホンダへと電撃移籍してしまう。
ローソンはスペンサーのチーフメカニックだったアーブ・カネモトとの二人三脚により、
YZRとは特製の違うNSRを改良、異なるチームでの2年連続 世界チャンピオンを獲得。歴史的快挙を成し遂げた。
キットではエディ・ローソンの89年型 NSR500を再現!
徹底的な実車取材に基づき、1軸クランクV型4気筒エンジン、ガルアームのリアサスペンション、
洗練されたカウリングのフォルムなど、細部まで精密にパーツ化している。
フロントフォークは正立サスと倒立サスの選択式。
発色の良いカルトグラフ製デカールをセット。
スケール:1:12
品番:BK4
コード:4967834215047
弊社発送:2023年05月22日
発売日:2023年05月25日ごろ
本体価格:4,620円(税込)
パーツ数:192
模型全長:167mm
模型全幅:53mm
メーカー:ハセガワ
大排気量のデュアルパーパスモデルのジャンルを確立
1/9 BMW 1000 1985 パリ・ダカールラリー(日本語説明書付き)
世界一過酷なラリーとして知られているダカールラリー。
1978年にサハラ砂漠の横断レースとして始まり、その後、フランスのパリからアフリカ大陸のセネガルのダカールを目指すパリ・ダカールラリーへと発展した。
幅広い車種のマシンが参加し、そこにはバイクで参加するライダーも多数存在する。
各マシンともに砂漠や道なき道を走るために大幅な改造が施され、 バイクは特別な大型のガソリンタンクを装備。
独特なスタイルを生み出していた。
BMWは80年の大会から参戦し、水平対向2気筒エンジンを搭載しシャフトドライブで駆動するR80G/Sをベースにパリダカ仕様を開発。
81年に初優勝を飾るとその後も改良を加え、84年には排気量を1000ccにアップ。
84年、85年と2連勝して、大排気量のデュアルパーパスモデルのジャンルを確立した。
紹介する製品は、1985年に開催されたパリ・ダカールラリーに参加したBMW1000の1/9スケールキットだ。
パリ・ダカール仕様ならではの装備やスタイルはもちろん、シャフトドライブのメカニズムも見逃せない。
タイヤはオフロードモデルならではのブロックパターンをリアルに表現した中空バー製。
スポークホイールも繊細に表現されている。
マーキングは85年のパリ・ダカールラリーで優勝したマシンのゼッケンナンバーが付属する。
全長:約258mm
パッケージサイズ:375×240×60mm
本体価格:11,330円
発売日:2023年8月を予定
メーカー:イタレリ
取り扱い:プラッツ