以前、モトメガネNEWSでも話題となっていた「OTTO LOCK(オットロック)」。
バイク業界では聞き馴染みのない「プレート式ロックシステム」を採用している。
今回は、この異色機構のロックがバイク乗りにとって「使える」アイテムなのかを検証してみた。
今回チェックした製品
商品名 | 価格(税込) | 長さ | 直径 | バンド幅 | 重量 |
30″ Cinch Lock HEXBAND | ¥9,900 | 76cm | 約12cm | 1.8cm | 約250g |
60″ Cinch Lock HEXBAND | ¥12,650 | 152cm | 約14cm | 1.8cm | 約375g |
①HEXBANDのサイズ感
手のひらサイズのため小型バッグにも容易に収まりそう。
実際に使用する際の寸法はこちら。
30インチロックが直径22cmほど、60インチロックが直径47cmほどだった。
バンドを絞り込んで長さ調整できるのが今までのロックにない特徴だ。
②HEXBANDの重量
実際に量ってみた。
実測値で30インチロックが226g、60インチロックが370g。
一般的なロックと比較しても軽量で、スマートフォンが200g前後と考えると邪魔になる重さではないレベルだろう。
③HEXBANDの操作性
ロックの使用方法や解除番号設定は極めてシンプル。
④HEXBANDの堅牢性
今回、1番気になるのが剛性。
チェーンロック、ワイヤーロックとは全く異なるプレート式のロックのため、今一つピンとこない方も多いかと思う。
早速ニッパーで切断してみた。
↓ ↓ ↓
物理的に薄いベルトのため一瞬で切れてしまうと予想していたが少々時間を要した。
結論としては、5~10分程で切断される。
バンド部分はステンレスプレートが六重になり、その周りをケブラーで編み込み、ラバーでカバーされた構造。
力に任せて切断を試みたが予想以上に固かったので、プレートを上下左右にねじり倒して1枚ずつねじ切った感じだ。
検証結果
- スマホ並みの軽量さがGood
- 保管サイズが小さい点がGood
- 使用時にサイズ可変できる点がGood
- 使用方法が簡単な点がGood
- ベルトの可動が固い点がBad
- 暗証番号が3桁で少ない点がBad
- 強度が弱い点がBad
上記を踏まえた結論は、
「自宅等の長時間駐車での盗難対策には不向き」
だった。
ただし、軽量・コンパクト・可変サイズなどGoodポイントも多く、
「ツーリング時の携行品に特化」
した使用であれば、むしろ他のかさばるロックよりお勧めできるだろう。
ロックにはそれぞれ特性がある。
「破壊耐久性」、「警報音」、「形状可変性」、そして「携行性」。
それぞれのシチュエーションに適したロックを使い分け、大事な愛車をイタズラや盗難から守り楽しいバイクライフをおくって欲しいと思う。