ビー・エム・ダブリュー株式会社は、プレミアム・ミドル・セグメントにおける唯一のSAV「BMW X5」の新型モデルを、全国のBMW正規ディーラーにおいて、4月3日より販売を開始する。SAVとはスポーツ・アクティビティ・ビークルのことで、優れたオフロード性能と、路面での高いパフォーマンスを融合したモデルのこと。納車は、本年7月からを予定している。
新型BMW X5を発表
プラグイン・ハイブリッド・モデルBMW X5 xDrive50e
48Vマイルド・ハイブリッド・システム搭載BMW X5 M60i xDrive
BMW Mモデル初の48Vマイルド・ハイブリッド・システム搭載BMW X5 M Competition
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: 長谷川正敏)は、プレミアム・ミドル・セグメントにおける唯一のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)「BMW X5(エックスファイブ)」の新型モデル(一部改良)を、全国のBMW正規ディーラーにおいて、本日より販売を開始する。納車は、本年7月からを予定している。
BMW X5は、優れたオフロード性能と、路面での高いパフォーマンスを融合した「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」の先駆的モデルとして、1999年に初代モデルが誕生している。今回発表の新型BMW X5は、2019年に登場の第4世代モデルをベースに、特に、エクステリアおよびインテリア・デザインを、よりモダンなデザインとし、BMWらしい走行性へのこだわりと、高い実用性を兼ね備えたモデルである。
新型BMW X5のラインアップには、プラグイン・ハイブリッド・モデル「BMW X5 xDrive50e(エックスドライブゴーマルイー)」と、BMW M社が開発する2つの高性能マシンMモデルを、ラインアップする。1つはサーキットでの本格的な走行を可能とすべく開発されたMハイ・パフォーマンス・モデルとなる「BMW X5 M Competition(エム・コンペティション)」、もう1つはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルとなる「BMW X5 M60i xDrive(エムロクマルアイ・エックスドライブ)」である。
BMW X5
メーカー希望小売価格(消費税込み)
上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
右ハンドル、AT仕様。
新型BMW X5は、日本においては、BMW社が初めて国土交通省からの認可を取得した、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」の搭載等、最先端の運転支援システムに加え、最新世代のコネクティビティも有し、「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能である。Apple CarPlayへの対応、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する等、利便性が大幅に高められたモデルである。また、BMWデジタル・キー・プラスの標準装備により、車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除が可能であり、さらに車室内にロック解除に使用したデバイスがあるだけで、エンジンの始動も可能である。
デザイン
新型BMW X5のエクステリア・デザインは、BMWのラグジュアリー・モデルに相応しい圧倒的な存在感、ダイナミズム、威風堂々たる佇まいに加え、スポーティさを強調している。
フロント・デザインの象徴の1つであるヘッドライトは、BMWモデルとして初めて採用となる矢印型デイ・ライト機能を有したLEDヘッドライトを採用している。フロント・バンパーは大型化し、プラグイン・ハイブリッド・モデルにおいては、暗闇で光を放ち存在感を増すアイコニック・グロー・キドニー・グリルとする事で、夜間における存在感を増している。
リア・デザインは、横方向に伸びるスリムかつ大胆にデザインされたX字型LEDコンビネーション・ライトにより、力強さとXモデルであることを表現している。
インテリアにおいては、12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイの採用により、優れた視認性と高い操作性を実現し、BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせる事で、運転席まわりの空間を広くし、モダンな印象を与えている。
パワー・トレイン
BMW X5 xDrive50eは、最高出力313PS(230kW)/5,000rpm、最大トルク450Nm/1,750-4,700rpmを発揮する3.0L直列6気筒ガソリン・エンジンと、最高出力197PS(145kW)、最大トルク280Nmを発揮するモーターを搭載し、システム・トータルで最高出力489PS(360kW)、システム・トータル最大トルク700Nmを達成している。電気モーターのみでは、最高速度140 km/hまで走行可能で、一充電あたりの航続距離は約100kmを実現し、容量29.5kWhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載している。
高効率ガソリン・エンジンを搭載するMパフォーマンス・モデルBMW X5 M60i xDriveは、4.4L V型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンに、ダイナミックな走りを実現する8速ステップトロニック・スポーツ・トランスミッション、さらには、48Vマイルド・ハイブリッド・システムが組み合わされ、システム・トータル最高出力530PS(390kW)、システム・トータル最大トルク750Nmを発揮する。
Mハイ・パフォーマンス・モデルBMW X5 M Competitionは、4.4L V型8気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンに、ダイナミックな走りを実現する8速Mステップトロニック・トランスミッション、さらには、48Vマイルド・ハイブリッド・システムが組み合わされ、システム・トータル最高出力625PS(460kW)、システム・トータル最大トルク750Nmを発揮する。
*: ヨーロッパ仕様値
ドライビング・ダイナミクス
ダイナミックな走行性能、あらゆる運転状況における抜群の安定性、高精度なハンドリング性能、優れた乗り心地、世界最高のドライビング・ダイナミクスの実現を目指し、新型BMW X5には、様々な最先端シャシー・テクノロジーを採用している。
BMW X5 xDrive50e及びBMW X5 M60i xDriveには「オートマチック・セルフレベリング・コントロール付きアダプティブ2アクスル・エア・サスペンション」が標準装備となります。BMW X5 Mには「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」が装備され、それぞれのモデルの特性に応じた、快適で安全なハンドリングを実現している。また、BMW X5 M60i xDriveには、卓越性とハンドリング快適性を高める電動パワー・ステアリング「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」を標準装備とすることで、まったく新しい次元の走行快適性と長距離ドライブの快適性を実現している。
BMW X5 M Competitionに、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルを採用する事で、長距離走行において優れた快適性を実現するComfort(コンフォート)モード、スポーツ走行に適合するボディ剛性を高めるSport(スポーツ)、さらに、ダイナミックな走行を可能にする、Sport Plus(スポーツ・プラス)モード、3種類のモードをMセットアップ・メニューから選択可能である。さらに、BMW X5 M Competitionに、アクティブ・ロール・コンフォートを備えた直進走行時の快適性向上に寄与するアクティブ・ロール・スタビライザー、Mスポーツ・ブレーキ、優れたトラクション性能を実現するMモデル専用4輪駆動システムM xDrive(エム・エックスドライブ)、リア・アクスルにはアクティブMディファレンシャル等を採用する事で、あらゆる状況において、Mハイ・パフォーマンス・モデルに相応しい、優れた駆けぬける歓びを実現する。
ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を搭載
BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能が搭載されている。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路1での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムである。この機能は、ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能2となる。
*1: 高速自動車国道法に定める高速自動車国道、及び指定都市高速道路に分類される道路が対象。
*2: SAE International(Society of Automotive Engineers)が定めるレベル2の段階であり、自動運転ではなく、前方注視が必要となるなど、ある一定の条件が必要。
安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」
高性能カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の運転支援システムを標準装備している。アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、レーン・チェンジ・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を、標準装備としている。
標準装備となるパーキング・アシスト・プロフェッショナルには、時速35km以下で車両が直前に前進したルート最大200mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト・プロフェッショナル機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。
BMWコネクテッド・ドライブ
BMWコネクテッド・ドライブは、車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービスとして2013年に輸入車として初めて導入された。また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュース等へのアクセスを可能にし、顧客の利便性を向上させるサービスを提供してきた。さらに、2021年夏には、より操作性・利便性を高めた新たな機能を追加すると共に、新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」を導入し、車とユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスとして生まれ変わった。
BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能である。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことが可能となる。そして、BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最たる特徴は、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点である。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「OK, BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なため、より身近な存在としてストレス無く使用することが出来る。
Amazon Alexa
Alexaは、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスあり、全世界で利用され、日本においても、日本語による音声サービスが提供されている。Alexaは、Amazon Echoシリーズなどのデバイスに搭載されており、Alexaに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作などが可能になる。オーナーのスマートフォン上アプリ「My BMW」を使用して、車両をAlexaと連携させることにより、自宅さながら、Alexaの様々なサービスや機能を利用することが可能となる。
3年間の主要メインテナンスが無償となるBMWサービス・インクルーシブ・プラス
3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」が全車に付帯されている。この「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」は、2016年よりBMW全モデルに標準装備された新しいメインテナンス・パッケージであり、顧客に対してより安心なドライブを提供している。
主な車両諸元
BMW X5 xDrive50e
全長4,930mm、全幅2,005mm、全高1,755mm、ホイールベース2,975mm、車両重量2,500kg、車両総重量2,775kg、排気量2,997cc、直列6気筒ガソリン・エンジン、最高出力313PS(230kW)/5,000rpm、最大トルク450Nm/1,750-4,700rpm、リチウムイオン・バッテリー容量29.5kWh、電気モーター出力197PS(145kW)、電気モーター・トルク280Nm、システム・トータル最高出力489PS(360kW)、システム・トータル最大トルク700Nm
BMW X5 M60i xDrive
全長4,930mm、全幅2,005mm、全高1,765mm、ホイールベース2,975mm、車両重量2,390kg、車両総重量2,665kg、排気量4,394cc、V型8気筒ガソリン・エンジン、最高出力530PS(390kW)/5,500rpm、最大トルク750Nm/1,800-4,600rpm、電気モーター出力12PS(9kW)、電気モーター・トルク200Nm、システム・トータル最高出力530PS(390kW)、システム・トータル最大トルク750Nm
BMW X5 M Competition
全長4,940mm、全幅2,015mm、全高1,750mm、ホイールベース2,970mm、車両重量2,340kg、車両総重量2,615kg、排気量4,394cc、V型8気筒ガソリン・エンジン、最高出力625PS(460kW)/5,500rpm、最大トルク750Nm/1,800-4,600rpm、電気モーター出力12PS(9kW)、電気モーター・トルク200Nm、システム・トータル最高出力625PS(460kW)、システム・トータル最大トルク750Nm
*: ヨーロッパ仕様値
BMW Xモデルについて
BMW Xモデルは、1999年にBMW X5(エックスファイブ)、2004年にBMW X3(エックススリー)、2008年にBMW X6(エックスシックス)、2010年にBMW X1の初代モデルが誕生している。その後、2014年にはBMW X4(エックスフォー)、2018年にはBMW X2(エックスツー)、2019年にはBMW X7(エックスセブン)が誕生している。
この内、BMW X1、BMW X3、BMW X5、BMW X7は、それまでの武骨なSUVとは明確な一線を画す、オンロード走行性能を高めたスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)という革新的なコンセプトによって新たなセグメントを確立し、BMW X2、BMW X4、BMW X6は、スポーティでエレガントなクーペ・デザインとBMW Xモデルの力強い存在感を兼ね備えた、スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)と呼ばれるコンセプトを形成している。
さらに、2023年には、BMW Xモデル初のM専用モデル、BMW Mモデル初のプラグイン・ハイブリッド・モデルとなるBMW XMが誕生し、現在、BMW Xモデルは、8モデルで構成されている。
リリース提供元:ビー・エム・ダブリュー株式会社