トロイ・ベイリスはDUCATIのマシンを駆り、スーパーバイク選手権(SBK)で3度の世界チャンピオンを獲得。
また、同シーズン中にMotoGP世界選手権でも優勝した史上唯一の伝説的なレーサーだ。
そんな伝説のチャンピオンに敬意を表し、ドゥカティがパニガーレV2のスペシャルモデルを作成した。
ベイリスが2001年のSBKで初のタイトルを獲得した際に駆っていた『996R』を彷彿とさせる、スペシャルカラーを施している。
世界中のドゥカティスタにとっても特別な存在であろうベイリスの記念モデルは、2021年9月より販売が開始され、日本国内での販売は12月を予定している。
今から注目の的になること間違いなしの1台だ。
ドゥカティ・パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデル トロイ・ベイリスに敬意を表して製作されたスペシャル・バージョン
- シリアルナンバーが刻印されるこのモーターサイクルは、トロイ・ベイリスが自身初のタイトルを獲得した2001スーパーバイク世界選手権(SBK)で駆っていたドゥカティ996 Rを想起させる特別記念カラーが特徴
- オーリンズ製コンポーネントを装備し、ディテールに至るまでスポーティなキャラクターを強調したパニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルは、世界中のベイリス・ファンを魅了するモーターサイクル
- ドゥカティ・ミュージアム、サーキット、オーストラリアのベイリスの自宅で撮影したビデオ・プレゼンテーションは、ドゥカティYouTubeチャンネルとDucati.comウェブサイトで視聴可能
2021年7月22日 ボルゴ・パニガーレ(イタリア、ボローニャ)
トロイ・ベイリスがSBKタイトルを獲得し、その名がモーターサイクル史に刻まれて以来、「21」はドゥカティにとって魔法の数字になった。ドゥカティは今年、オーストラリア人ライダーのトロイ・ベイリスがスーパーバイク世界選手権(SBK)で自身初のタイトルを獲得してから20周年を迎えるのを記念して、彼の偉業を称える特別なモーターサイクルを製作した。シリアルナンバーが刻印されるこのバイクは、ドゥカティ・パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルと命名された。
スーパーバイク世界選手権におけるベイリスとドゥカティコルセのコンビは、モータースポーツの世界における、もっとも偉大なサクセス・ストーリーの1つとして知られている。この素晴らしいアドベンチャーの結果、彼らは52回の勝利、94回の表彰台、そして3台の異なるマシン(2気筒エンジンを搭載した996 R、999 R、1098 R)で3度の世界タイトル(2001、2006、2008)を獲得した。
トロイ・ベイリスは、同じシーズン(2006年)にMotoGP世界選手権とスーパーバイク世界選手権の両方で優勝した史上唯一のモーターサイクル・レーサーであり、その功績により、ベイリスの名前はすべてのドゥカティスタの心に永遠に刻まれている。
ドゥカティと「ベイリスティック」による勝利の方程式は、この記念モデルの発売によって再び注目されることになる。ベイリスは、このモーターサイクルの名称を自身で命名し、グラフィック・コンセプトの作成にも積極的に参加した。
パニガーレV2をベースに製作した「ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデル」は、2001年のSBKシーズンにベイリスが最初の世界タイトルを獲得したときに彼が駆っていたドゥカティ996 Rのグラフィックにヒントを得た、特別なカラーリングを特徴としている。このモデルは、メインカラーのドゥカティ・レッドにホワイトとグリーンを組み合わせることで、ボローニャを本拠地とするドゥカティのイタリアン・スピリットを表現している。
さらに、サイドフェアリングとフロントカウルには、トロイ・ベイリスを象徴するゼッケン「21」と、レーシング・マシンを彷彿とさせる「Shell」ロゴ・マークを装着することにより、際立った存在感を示している。燃料タンクにはベイリスのサインが奢られ、ビレット・アルミニウム製のステアリングヘッドには、モデル名とシリアルナンバーが刻印されている。
サーキット走行のパフォーマンスをさらに高めるため、ドゥカティは、パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルに、オーリンズ製コンポーネントを採用することを決定した。NX30フロント・フォークとTTX36リア・ショックアブソーバーは、非常にスムーズな作動を特徴とし、サーキットで最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されている。これにより、あらゆるライディング・シーンで、より正確で、より優れたフィーリングを実現し、ライダーをサポートする。
調整可能なステアリングダンパーは、ライディング・スタイルやサーキットの特性に合わせてキャリブレーションを調整することが可能だ。
パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルは、リチウムイオン・バッテリーおよびレーシング・マシンを連想させるシングル・シーター仕様※1を採用することによって、パニガーレV2と比較して3kg軽量化されている(パッセンジャー・シートとパッセンジャー・フットペグは、モーターサイクルに同梱されます)。
※1 イタリア本国仕様(日本仕様は未定)
標準装備には、スポーツ・グリップ、カーボンファイバーおよびチタニウム製サイレンサー・カバー、2つの異なるテクニカル素材を組み合わせ、レッドのダブル・ステッチが施されたライダー・シートも含まれている。ベイリスのゼッケン「21」は、イタリア国旗を模したグリーンおよびレッドの帯とともにシートに刺繍されている。また、セルフブリーディング・タイプのフロント・ブレーキおよびクラッチ・マスターシリンダーとスモークカラーのオイル・リザーバー・タンクも装備している。
パニガーレV2は、スーパー・ミッド・セグメントに属するドゥカティ・スポーツバイクで、パニガーレ・ファミリーのエントリーモデルとしての役割を担っている。このモーターサイクルの心臓部には、最高出力155ps@10,750rpm、最大トルク104Nm@9,000rpmを発生する、955ccスーパークアドロ 2気筒エンジンが搭載されている(ユーロ5規制に適合)。シャシは、モノコックフレームをベースにする一方で、エレガントでスポーティなデザインは、パニガーレV4からヒントを得ている。
アクティブ・セーフティおよびビークル・ダイナミクス・コントロールを制御するエレクトロニクス・パッケージには、“コーナリング”機能を備えたボッシュ製ABS、シフトダウンにも対応した電子制御式クイック・シフト、トラクション、エンジン・ブレーキ、ウィリー・コントロール(ドゥカティ・クイック・シフト、ドゥカティ・トラクション・コントロール、ドゥカティ・ウィリー・コントロール、エンジン・ブレーキ・コントロール)が含まれている。すべてのコントロールは3つのライディング・モード(レース、スポーツ、ストリート)に統合されており、4.3インチのTFTカラー・メーターパネルを介して変更することができる。メーターのグラフィックとインターフェイスは、メニュー間の移動や設定を直感的に行えるようにデザインされ、現在選択されているライディング・モードも一目で確認することができる。
このモーターサイクルは、ドゥカティ・ミュージアム、サーキット、オーストラリアのベイリスの自宅で撮影されたドゥカティ・ワールド・プレミアの特別エピソードによって正式発表される。これらのエピソードでは、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリ、ベイリスのキャリアを通じて彼をサポートしたドゥカティコルセ・チーム・マネージャーのダビデ・タルドッツィ、ドゥカティ・スタイル・センター責任者のアンドレア・フェラレージ、ドゥカティ・プロダクト・コミュニケーション責任者のジュリオ・ファッブリが登場し、このモーターサイクルの特徴や、ドゥカティとベイリスの素晴らしい関係などについて語っている。
ベイリス自身もビデオに登場し、彼のキャリアにおける忘れられない出来事や、マシンの思い出についてドゥカティスタに語りかけている。
今季のスーパーバイク世界選手権では、今週末にオランダのアッセンで開催される第5戦において、ベイリスのキャリアに敬意を表したイベントが開催される予定となっている。7月23日(金)午後1時(現地時間:日本時間午後8時)からパドックショーで開催されるバーチャル・プレス・カンファレンスでは、トロイ・ベイリスとドゥカティコルセ・スポーティング・ディレクターのパオロ・チャバッティが主役として登場し、このオランダのサーキットで最初のタイトルを決めたベイリスの偉業を振り返る。7月25日(日)の午後12時5分(現地時間:日本時間午後7時5分)からは、スーパーポール・レース終了後に、ベイリスと同じゼッケン#21を付けて今季のSBKに参戦しているAruba.it Racing – Ducatiチーム・オフィシャル・ライダーのマイケル・ルーベン・リナルディが、パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルを駆って、ベイリスの栄誉を称える記念ラップを走行する。
トロイ・ベイリスがドゥカティとともに最初のタイトルを獲得してから20周年を迎えたことを記念し、ボルゴ・パニガーレのドゥカティ・ミュージアムでは、「Troy Story: The Legend of a Champion」(トロイ・ストーリー:チャンピオンの伝説)と題された特別展を開催し、ベイリスとともにモーターサイクル・レースの歴史にその名前を刻んだ数々のマシンが展示されています。この特別展は、2021年9月19日まで開催される。
ドゥカティ・ミュージアム訪問に関する詳細はこちら
https://www.ducati.com/jp/ja/borgo-panigale-experience
パニガーレV2 ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデルは、2021年9月末※2からドゥカティ正規ディーラーネットワークで販売されます。
※2 日本での発売は2021年12月を予定
型式 | スーパークアドロ:L型2気筒、デスモドロミック、4バルブ、水冷 |
排気量 | 955 cc |
ボアXストローク | 100 x 60.8 mm |
圧縮比 | 12.5:1 |
最高出力 | 114 kW (155 ps) @ 10,750 rpm |
最大トルク | 104 Nm (10.6 kgm) @ 9,000 rpm |
燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射システム、ツイン・インジェクター、フルライド・バイ・ワイヤ、楕円スロットルボディ |
エグゾースト | 2-1-2-1システム、触媒コンバーターX2、O2センサーX2 |
ギアボックス | 6速、ドゥカティ・クイックシフト(DQS)アップ/ダウンEVO 2 |
1次減速比 | ストレートカットギア、減速比 1.77:1 |
ギアレシオ | 1速2.466 2速1.875 3速1.500 4速1.250 5速1.090 6速0.958 |
最終減速 | チェーン:フロント・スプロケット 15T、リア・スプロケット43T |
クラッチ | 湿式多板 油圧式、セルフサーボ/スリッパー・クラッチ機構、セルフ・ブリーディング・マスター・シリンダー |
フレーム | アルミニウム製モノコック |
フロントサスペンション | オーリンズ製 NIX30 43mm径 TINコーティング、フルアジャスタブル倒立フォーク |
フロントホイール | 軽合金5本スポーク、3.50 x17 |
フロントタイヤ | 120/70 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ・コルサ2 |
リアサスペンション | オーリンズ製TTX36 フルアジャスタブル・ショック、アルミニウム製片持ち式スイングアーム |
リアホイール | 5スポーク 軽合金、5.50×17 |
リアタイヤ | 180/60 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ・コルサ2 |
ホイールトラベル(フロント/リア) | 120 mm / 130 mm |
フロントブレーキ | ブレンボ製4ピストン・ラジアルマウントM4.32モノブロック・キャリパー、320mm径セミフローティング・ダブルディスク、ボッシュ製コーナリングABS EVO、セルフ・ブリーディング・マスター・シリンダー |
リアブレーキ | 245mm径ディスク、2ピストン・キャリパー、ボッシュ製コーナリングABS EVO |
メーターパネル | デジタル・ユニット、4.3インチTFTカラー液晶ディスプレイ |
乾燥重量 | 174.5 kg |
車両重量 | 197 kg |
シート高 | 835 mm |
ホイールベース | 1,438 mm |
キャスター角 | 24° |
トレール | 99 mm |
燃料タンク容量 | 17リットル |
乗車定員数 | 2名 |
安全装備 | ライディング・モード、パワー・モード、コーナリングABS EVO、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)EVO 2、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)EVO、エンジンブレーキ・コントロール(EBC)EVO、オート・タイヤ・キャリブレーション |
標準装備 | ドゥカティ・クイックシフト(DQS)アップ/ダウンEVO 2、フルLEDヘッドライト、デイタイム・ランニング・ライト(DRL)、オーリンズ製ステアリング・ダンパー、ウインカー・オートキャンセル、リチウムイオン・バッテリー、カーボンファイバー&チタニウム製サイレンサー・カバー |
同梱品 | パッセンジャーシート、フットペグキット |
オプション設定 | GPSモジュール付ドゥカティ・データ・アナライザー+(DDA+)、ドゥカティ・マルチメディア・システム(DMS)、ドゥカティ・ラップ・タイマー GPS (DLT GPS) |
メーカー保証 | 2年間距離無制限 |
メインテナンスサービス・インターバル | 12,000 km /12ヶ月 |
バルブクリアランス点検・調整 | 24,000 km |
規制 | ユーロ5 |
CO2排出量 | 139 g/km |
燃料消費量 | 6L/100km |
リリース提供元:Ducati Media House