【brand pickup】
スズキのバイクのラインナップはどれも個性的で魅力あるものが多いが、ジクサー150もそのうちの1台だ。150ccという排気量はスクーターにはいくつかあるものの、スポーツモデルではジクサー150以外には見当たらない。街中で楽々取り回せる軽い車体は、いざとなれば高速道路も走れる。見た目についてもクラスを感じさせない堂々たるもの。そんなジクサー150の最新モデルに試乗したので、改めてその魅力を解説していこう。
思い立った時にすぐ走り出せる気軽さが魅力だ！
ジクサー150は、エッジの利いたスポーティーなフォルムとは裏腹に、跨った瞬間にしっくりとくるフレンドリーさを感じることができる。
そう感じる要因としては、足着きの良さであり、手を伸ばした所に自然にあるハンドル位置であり、フワッと座り心地の良いシートでありと、まさに尖った部分が一切無いフレンドリーさにあると思われる。
エンジンを始動して走り出してもそのフレンドリーさは変わらず、軽快なハンドリング、必要十分かつレスポンスの良い加速、当たりの強さを感じさせない足回りと、緊張することなく目的地までたどり着くことができる。
このフレンドリーさがジクサー150の最大の魅力であり、バイクの本質ではないかと思う。扱いきれないパワーや加速を持っていたり、羨望の眼差しで見られる高級感もそれはそれで魅力ではあるが、常に緊張を伴ってバイクを乗ることになる。それでは気軽に乗ろうという気にならないし、身近な相棒とは言えないのではないだろうか。
＜SPEC＞●全長2020㎜/全幅800㎜/全高1035㎜ ●ホイールベース1335㎜ ●シート高795㎜ ●車重139㎏
●空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブ 154㏄、13PS/8000pm、13Nm/5750rpm 変速機5段リターン ●燃料消費率：50.0 km/L（1名乗車時、WMTCモード値）燃料タンク容量12ℓ ●ブレーキF/R=ディスク ●タイヤサイズ：F=100/80-17 R=140/60-17 ●価格：385,000円（税込）
スポーティなフォルムに充実した装備で所有する喜びも味わえる
ジクサー150は一見すると150ccとは思えないその堂々としたフォルムが魅力の一つでもある。それもそのはずで、兄貴分のジクサー250とボディサイズはほぼ一緒で、全長に関しては10mmほど長いくらいだ。
加えて、エッジの利いたシャープなフォルムもその存在感に拍車をかけていると言えるだろう。
装備についても、ヘッドライトもテールライトもLEDであり、スタイリッシュなデザインのマフラーやフル液晶デジタルメーターも装備。さらにメンテナンスに便利なセンタースタンドまで備えている。
バイクの価格が高額になりがちな昨今にあり、40万円を切る価格でこれだけの装備を備えていれば、オーナーはきっと所有する満足感を得られるはずだ。
LEDを採用したヘッドランプは薄型で軽快さを感じさせるデザイン。
手軽さと懐の深さを併せ持つジクサー150
ふと思い立った時に乗れる気軽さや、それでいて旅に出たい時には高速道路にも乗れて遠出も難なくこなしてくれる。そんな手軽さと懐の深さを併せ持つのがジクサー150のキャラクターであり、一目置かれる理由だろう。
ライフスタイルを豊かにしてくれる最高の相棒がジクサー150だ。
